遥けき昔、大昔というと太古の時代と勘違いされるかもしれない。まぁ、たかたが25年ほど以前のことだから大したことはないか。 その当時、横浜にある某企業に出向していた事がある。出向といえば格好はつくが、要するに下請けどもが、そちらにお邪魔して仕事をさせてもらう、という形式の出向であった。といって技術系の会社だし、そこの責任者であるA部長が分け隔てをする方ではなかったのでじつに快適な環境で働かせて頂いていた。だって、出向者が社員に指示したり、仕事を教えたり。そんな風景がそこここにあったのだから。 関内にあったワンフロア借り上げの事務所は、明るい日差しがさす気持ちのよい空間だった。われわれを含めて50人ほどの事業部はいくつかのチームに分かれていた。私は分譲マンションを計画する部署で、チームリーダー、サブ、社員2人そしてわれわれのような出向者2〜3人という構成で、日々チマチマと図面描いたり遊んだり飲みに行ったりしていた。 サブはBさんという当時30そこそこの男性だった。仕事はわやくちゃでどうにもならないほど使えない人だったが、その反面大変よい人柄で、その上デザインがめちゃめちゃ上手い人だった。あれほど絵の上手い人とは後にも先にも会ったことがない。いわゆるアーティストタイプというやつで、一度思い詰めるとどこまでも突っ走ってしまう。おかげで側にいるものはフォローが大変なことになる、わやくちゃになる。 だから決して評判のよい人ではなく、私もどちらかといえば敬遠したい方だったが、下請けの身としては致し方なく最低限のおつきあいはさせてもらっていた。 ある時、始業時刻になってもBさんが見えないなと思っていたら昼少し前にドヤ顔でやってきた。 「国際コンペの2位に入ったどーーーッ!」 聞けば、ヨーロッパのある食器メーカーのデザインコンペティションに応募して、準優勝したとの事だ。あぁやはり、あんたはこういう事だけしていればいいんだよ、よかったね。と心底思ったものである。 「喫茶KOKO'sふぁくとりー」 岩村田商店街がディベロッパーとなって開発した多目的商業施設である。平成25年開設というからもう6年になるのか。当時は大々的に宣伝されたが、今はどうなっているのかと覗いてみたら、まだやってるじゃないか。ひとつお茶でも飲んでいこうと、こちらにお邪魔する。カウンターのみの小さな店で、様々な紅茶と手づくりのスイーツを食べさせてくれるとのことだ。 「りんごのケーキ」400円 店主みずからが摘果から収穫まで手伝ったという、臼田産のふじりんごを使っているのだとか。生地に甘さはほとんどつけておらず、りんごの甘味のみでさっぱりと仕上げており、とても爽やかな好感の持てるスイーツだ。 「りんごのパイ」 試作品とのことでサービスしてくれた品だ。ありがとうございます。バラを模したデザインは可愛らしく、まだほんのりと温かい。りんごとパイ生地の食感は、口にすれば"さっくり"となるが、同じ音感でもずいぶんと違う。これは面白い。甘くないのもよし。 「ウエッジウッド(オリジナル)」500円 WEDGWOODとはイギリスの陶器メーカーだ。最初はそこのカップに入ったもの、と解釈したのだが、なんとWEDGWOODが販売する紅茶なのだという。おやまぁびっくり。真紅、といった潔い色味と苦味よりも爽やかさが先に立つといった味わいだ。大きめなポットで登場するのもよい。"カレルチャペック"なる紅茶もあったのでチェコ製かと聞いたら、これは日本のしかも絵本作家の方が販売するものだとか。次回はこれに決定。 Bさんが準優勝したというのがこのWEDGWOODのコンペであった。副賞であったネクタイピン、あの独特な水色をしたが忘れられない。その後独立されたと聞いたが、現在なにをされているだろうか。連絡をとりようにも術がなく残念でならない。
写真と本文をすべて表示 080-6936-6212
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オススメ度:100%
喫茶KOKO'sふぁくとりーの店舗情報
基本情報
| 店名 | 喫茶KOKO'sふぁくとりー きっさここずふぁくとりー |
|---|---|
| TEL | 080-6936-6212 |
| ジャンル | 喫茶店 |
| 予算 | ディナー:- ランチ:〜1,000円 |
住所
| 住所 | |
|---|---|
| アクセス | ■駅からのアクセス JR小海線(八ヶ岳高原線) / 岩村田駅 徒歩9分(670m) JR小海線(八ヶ岳高原線) / 佐久平駅 徒歩21分(1.6km) JR小海線(八ヶ岳高原線) / 北中込駅 徒歩26分(2.0km) |
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