松本知大
バンコクから北へ向かう幹線道路沿い、チャイナート県に差し掛かると、常にお客さんで溢れかえる巨大なレストランがあります。それが今回訪れた名店、ラーブペット チャイナートです。 創業当初は、幹線道路沿いにある小さな茅葺き屋根の掘っ立て小屋(屋台)に過ぎませんでした。しかし、その圧倒的な美味しさが口コミで広がり、代替わりを経て規模を拡大していきました。現在では数百人を収容できる巨大なレストランへと成長を遂げています。小さな屋台が味一つでここまでの規模に成長したのは、まさにビジネスにおける「本質」を見極め、的確に舵を切ってきた結果と言えるでしょう。 このお店のこだわりは、店名にもなっている「アヒル(ペット)」を使った料理をはじめ、妥協のない本格的なイサーン(タイ東北部)料理をリーズナブルな価格で提供している点です。Googleマップでも2,300件以上のレビューを集め、星4.4という高評価を獲得しています。広大な敷地にはエアコンの効いた室内席と、開放的な屋外席があり、週末には地元の人や旅行者で宴会場のように賑わいます。広々とした屋外空間は、愛犬の柴犬を専用リュックに乗せてのバイクツーリングの休憩立ち寄りスポットとしても非常に魅力的です。 【実食レポート】 ○アヒルのパロー(中華風煮込み) 甘辛い独特の黒いスープでじっくりと煮込まれたアヒル肉と内臓です。肉質は驚くほど柔らかく、旨味が凝縮されています。 ○ソムタム・プーパラー 塩漬けの沢蟹(プー)と発酵魚醤(パラー)の香りがガツンとくる、本場のパパイヤサラダです。容赦のない辛さがクセになります。 ○豚肉のトム(スパイシー煮込みスープ) 固形燃料の小鍋で熱々のまま提供されるスープです。ごろごろと入った豚肉はホロホロに煮込まれており、ハーブと唐辛子の効いたパンチのあるスープは、辛さの中に深いコクがあります。 ○名物 ラーブ・ペット(アヒルのスパイシーミンチサラダ) 店名を冠する看板メニューです。細かく叩かれたアヒル肉は臭みが全くなく、煎り米の香ばしさと、トッピングされた揚げ唐辛子のパンチが見事に調和しています。 ○ムーヨー(タイ風豚肉ソーセージ) シンプルにスライスされたタイ風豚肉ソーセージです。激辛料理の合間に食べるオアシスのような存在です。 ○ガイトード(鶏手羽の唐揚げ) カリッと揚がった手羽先に、カリカリのフライドガーリックがたっぷりとかかっています。よく冷えたビールのお供に最高です。 ○カイチアオ(タイ風オムレツ) 外はカリッと、中はフワッとした見事な焼き上がりのタイ風オムレツです。 味の良さ、提供スピード、そして何よりこれだけ頼んでも驚くほど安いというコストパフォーマンスの高さが魅力です。見かけの華やかさだけでなく、飲食店としての「本質的な価値」を提供し続けているからこそ、巨大化してもなお客足が絶えないのだと納得させられます。気になる方は、立ち寄ってみてください!ごちそうさまでした。 ラーブペット チャイナート 6588+F54, Phahonyothin Rd, Khao Tha Phra, Mueang Chai Nat District, Chai Nat 17000 06-2491-2277














