
煙のマジックに戸惑う @明野町
八ヶ岳を眺める斜面の中腹にポツンと建つ可愛らしいレストラン。
名物である暖炉はオープンキッチンの中央に鎮座。ゆらゆらと炎を上げている。
その煙が吹き抜けの大きな空間に満ちており、内装もなんとなく燻されたような雰囲気を醸し出している。
室内全体に漂う。
折角なので、その暖炉でダイナミックに焼いた肉にかぶりついてみよう。
◆オードブル
お皿の柄と盛り付けに関連を持たせていないところが残念。
・サーモン、砂肝のコンフィが美味。
・キャロットラペはナツメグかクミンのようなスパイスが効く。
・紫玉ねぎのマリネは酸味を抑えた調理。
◆パン
大きな丸いパン。
ローズマリーが練り込んであるが香りはしなかった。
皮は薄くパリッとした食感だ。
◆富士桜ポークの骨付きロースのグリル
暖炉で調理したメインの料理。
肉自体の味は感じられない。専門家ではないが、元々淡白な肉であれば塩でその味を引き出してくれても良さそうに思う。
脂身に控えめな旨味を感じる程度。
ソースも薄味なので追いつけない感じ。
そこに粗塩をガリガリ振ってもコントラストが強すぎて美味くはない。
自分が煙の香りに包まれているためか、当日は味覚が鈍ったのか、とても不思議だった。
付け合わせのエリンギと蕪が美味しい。
他には茄子、ブロッコリー、ミニにんじん、小さなジャガイモが。
◆デザート
・キャラメルシフォンケーキといちごのアイス。