
木曜日のランチで訪問しました。
丸の内は「新東京ビル」の地下1階にある人気店、中国料理「小花(こはな)」。
丸の内に勤めるオフィスワーカーならば誰もがお世話になっている、まさに社員食堂として名高い「小花」です。
ランチタイムはたくさんの客で賑わっていて、円卓に相席で案内されます。
ランチメニューは厳選された数種類の麺のみ。
こちら「小花」といえばやはり「担々麺」でしょう。
看板メニューなのです。
その見た目は、よくある「担々麺」の姿とは全く異なり、赤みが少なく、どちらかというとナッツ類の色がしっかりと出ているタイプ。
黄土色で胡麻やナッツ類の香る、癖になりそうなクリーミーで泡立つスープに中太麺、トップにはしっかりと盛られた挽肉とモヤシという構成。
赤いビジュアルで青梗菜を具材にしたものとは全く異なるタイプの「担々麵」ですが、これは非常に癖になりそうな味です。
茶色い食べもの好きとしては、見た目から間違いなく完成度が高いということは伝わってきました。
さて、実際に食べてみると想定していたより相当マイルドで、午後の業務に差し支えるような過激さはありませんが、ナッツの香ばしさが際立つスープと中太麺との相性もよくて美味しく頂けました。
辛さが控えめで胡麻の風味が豊かなタイプの「担々麺」。
その主役の担々スープは、濃厚で胡麻の香ばしさがしっかりと感じられ、程よい辛さが絶妙です。
胡麻を丁寧に擂ったミルキーな担々スープは、大変まろやかでコク深い味わい。
濃厚な胡麻の香りが広がり、コクとまろやかさが満点で、辛さは一切ありませんが、唸ってしまうほどに美味しいです。
辛さが控えめなところが特長で、ほんのりピリッとする程度なので、辛いものが苦手な方でも食べやすいのです。
汗をかきながら辛い「担々麺」を食べたい方には合いませんが、麻辣はほぼなく、山椒がしっかり系の「担々麺」ではありませんので、まろやか系が好きな方に向いていると思います。
強烈な胡麻の香りがかなりの印象です。
トッピングの具材は、シャキシャキのもやしと、肉肉しいひき肉のみとシンプル。
ひき肉もたっぷり入っていて、食べ応えが十分。
クリーミーな担々スープに中太麺がよく絡み、ひと口毎に胡麻の風味が楽しめ、しかも食べ応えがありました。
「担々麵」の世界も奥深いなと改めて感心しました。
とにかく胡麻が濃く、濃厚な担々スープで美味しくて、胡麻やナッツ類の香りが癖になりそうな味わいです。
大変バランスよく、最後まで楽しめる一杯でした。
ちなみに、この「担々麺」にラー油を少しかければピリ辛になり、さらに美味しくなるとのこと。
搾菜をちょこんとのせたミニライスはどの麺メニューを頼んでも付いてくるようで、これと担々スープで頂くのも最高。
担々スープと一緒に食べると意外とさらりと食べられます。
相性抜群、おかわりしたくなります。
以上、サラリーマンのランチ利用が多いので、12時台は混雑必至。
並ばずに入りたいなら、11時台や13時以降が狙い目でしょう。
「辛すぎないけどしっかり旨い担々麺を食べたい!」、そんな方へオススメの一杯。
老舗の安定感ある味を、ぜひ堪能下さい。
1年を通じて圧倒的に支持されているはやはりこの「担々麺」です。
一方で、冬なら「牡蠣ラーメン」も捨て難く、今日みたいに暑い日はツルっと「排骨冷麺」も最高です。
再訪はマスト。