更新日:2017年11月18日
老舗の格式ある雰囲気の中、季節感あふれる日本料理の数々が気軽に楽しめる
【 戦艦 大和のふるさとを訪問!海軍御用達 料亭 五月荘にて昼食 】 明治31年1901年創業。旧帝国海軍、特に潜水艦の関係者に愛された料亭。そして、今も呉市民に愛されている老舗料亭です。五月荘より古く、横須賀で海軍関係者が愛した料亭 小松。昨年、数々の貴重な品々と共に焼失した今、存在と所蔵品の貴重さは増しています。建物は当時とは変わっても、元気に現役なのが素晴らしい。後継者にも恵まれている様です。 大型のバスは入れない場所に有り、雨の中小走りで到着。全然知識もなく、入りました。 先ず、階段踊り場の菊間瓦の迫力にやられます。何故呉の料亭に菊間瓦の鬼瓦が飾ってあるのかは不明ですが凄い。そして歴史を感じさせられる木の看板。 創業時の看板だそうです。 彩月(さつき)御膳 2,500円の昼。 黒いテープル、暗い部屋。 刺身以外の料理の色合いは、茶系。 全体として、華やかさのない御膳だと思いました。 しかし食べてみると、小鉢から全ての料理が美味い。 刺身は流石に締まった身で瀬戸内を実感させられます。 揚げ物は鯨のカツが出されました。この席の多くの人達は、昔、鯨を食べ飽きた世代。 「鯨はなぁ〜」と言う声が、あちこちから聞こえて来ます。 それでも一口。アラッ?サクッと、柔らかくて美味いじゃない!臭みもなく、さっぱりしている。最初は塩で食べてと言われましたが、ソースの方が美味しい。久し振りの鯨に、ちょっとびっくりしました。 さて、海軍と言へばカレーですが、呉でPRしているのは「肉じゃが」です。 かの東郷平八郎元帥が、イギリス留学中に好きだったビーフシチューを、呉の海軍兵士の脚気対策に再現しようとした。当時の日本では材料が揃わず、醤油、味醂を使った煮込み料理になってしまったのが肉じゃがの原型とか。呉か、舞鶴発祥かで論争があるそうです。 実食。美味しいは美味しいのですが、国民食。家庭の味が一番。うちは豚肉です。牛より、豚の方が好き! 釜飯も美味しかったし、食べ切れませんでした。最後は秋の柿で締めて、大満足です。 ご馳走様でした。 おまけ・ 10年以上振りの呉港で、小舟で湾巡り。巨船の造船の姿は凄い! 乗船前にロビーで待っていて、ふと松山への船の料金を見るとびっくりしました。 ジェットもフェリーも倍くらいになっているのでは?となりに座ったお婆ちゃんに、そう言うと「私ら、人任せで乗ってるだけじゃけん、ようわからんのよ」 頻繁に道後温泉に行っているそうです。船だけで行き来するより、パックの方がお得の様です。
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