シアトルで今回一番来たかったカフェ♡創業90年を迎えたイタリアのエスプレッソマシンの老舗「ラ・マルゾッコ」が2016年4月にシアトルにオープンした北米1号店。巨大です(笑)。ローカルのラジオ局KEXPの新社屋1階にあって、センス良いおしゃれなカフェでありながら広い空間にはDJブースやアート展示できるスペースも併設されているので、明るくて健康的なクラブのようにも見えます。大きな箱に人がうじゃうじゃいます。
ここで突然コーヒーの神様が舞い降りてきて、奇跡が起きました♡
レジに5人ほど列を作っていたので、すぐ前に並んでいたラテン系のご夫妻とたわいもない会話をし始めた私。
夫妻「いつもこのカフェはこんなに混んでいるのかしら?」
私「話題のカフェだからね〜。でも今ちょうどコーヒーエキスポを近くでやっているから、余計混んでるのかもしれないわ」
夫妻「知ってるわよ〜。だから私達も昨日ホンデュラスからシアトルに来たの」
私「ホンデュラス?コーヒーの仕事しているの?」
夫妻「コーヒー豆を作っている農家なの。このカフェもうちの豆を使ってくれているの。」
私「、、、、なんですって!!!」
その農家の名前は「フィンカ・エル・プエンテ」。ホンデュラス初のゲイシャ種が国際品評会で優勝し、昨年史上最高額をつけたのですが、なんとその豆を作ったご夫妻だったんです。生産者が大好きな私の興奮っぷりはピークに達し、私がその豆を知っていたことでご夫妻も大喜び。仲良くなって一緒にコーヒーを飲みました。私にはコーヒーの神様がついてるわ〜!と思わずにはいられない瞬間到来。今シーズンでとても忙しいそうで、旦那様は今夜これからホンデュラスに帰るそうです。このストーリーにまだ続きがあることを願うばかりです!
ちなみにこのカフェ、マルゾッコで淹れたエスプレッソ系ドリンクか、エアロプレス抽出のコーヒーを選べます。月替わりで豆が変わるマルチロースタリーカフェで、豆も世界中から取り寄せてるんです。メニューには生産者やロースターの名前がちゃんと記載されています。トレーサビリティに徹したメニュー表記が素敵。ペイストリーもありますが、この日は既に完売してました。
★エスプレッソはエチオピアのハンクテか、コロンビアのフィンカタマナが選べたのでハンクテに。
香り高いエスプレッソソロ。飲む前のフルーツ感がとても強かったからか、飲んでからのフレーバーはかすかに広がる感じ。酸味は強いけど強烈と言うのほどではないです。
★エアロプレスはもちろんホンジュラス
話に夢中になりすぎて、味をしっかり覚えていないのですが、すごく柔らかくて酸味がマイルド、苦味はほのかだった、というかほとんどなかった記憶があります。ノルウェーのロースターが焼いてる豆です。
ちなみにこのご夫妻の作る豆は、ゲイシャ以外もあって、日本でも飲むことができます。ホンデュラスのエル・プエンテ農園です!よろしくお願いします♡アメリカではスタンプタウン、カウンターカルチャーなど錚々たるロースタリーがプレミア豆として販売しています。
何はともあれ、マルゾッコのマシンもいろいろ展示されていてショールーム的要素もあるのでバリスタにはたまらないカフェであること間違いなし。店内にはKEXPのラジオが流れています。
ずっと来たかったカフェにようやく来れて、素晴らしい出会いもあり幸せな一日でございました♡