「南アフリカ最高のシーフードレストラン」があるという噂を聞き、はるばる向かった先はランバーツベイ(Rumbertsbay)。 ケープタウンから北へ3時間ちょっとドライブした大西洋岸にある港町です。 日が沈み、真っ暗な夜道を進むと、道に飛び出してくるスプリングボック。 やがて徐々に聞こえてくる波音。 そして・・・なにやら洞窟のような場所から灯りが漏れているのに気づきます。 RPGにでも出てきそうな秘密の入り口・・・その奥に素朴な丸太で作られた広い空間が見えてきて・・・なにやら人々が火を囲んでいるようです。 そう、ここが「南アフリカ最高のシーフードレストラン」と評判の「Muisbosskerm」。 天井は空へと抜け、星空が広がり、店の奥は海岸へと繋がっていて、まさにそこで獲れた魚が次々と焼かれていくのを自由にいただく、ブッフェ形式の屋外BBQレストランなのです。 黙々と魚を焼くアフリカーンスの親父。 いYellowtail・・・つまり日本で言うところのブリやカンパチ。 獲れたての焼きたてはめっちゃ美味いですよ。 イセエビ。この辺ではたくさん獲れるのだとか。 イセエビを好きなだけ食べたいだけかぶりつくなんて、日本ではできない贅沢体験です。 その他、バラクーダやスヌーク(シーパーチ)、エンジェル(マナガツオ?)、ヘイク、シタビラメなど魚種豊富。 南アフリカの海の幸を食いまくりです。 もちろん、料理は焼き魚ばかりではなく・・・地元で食べられている郷土料理も・・・これは嬉しい!!! water blommetjie & tripe curry water blommetjieって一体なんだ? 聞いてみたら食用の花を煮こんだ料理なんだとか。これは実に珍しいですね。 そして念願の南アフリカカレー。tripe curryですから、いわゆる牛モツカレーです。要はスパイスを効かせた牛モツ煮込みシチューといった感じなのですが、curryという表現をちゃんと使っているあたり、カレーはワールドワイドな食べ物なのだということを再認識。 まさに地球は「カレー惑星」です。 シーフードパエリアだってありました。 ブッフェですから、そりゃぁもう夢中で食べましたよ。 どんどん出てくる料理を全部食べたい一心で・・・・!! ブッフェといえど料理は全て出来たてですから、美味さは格別。 新鮮な魚介から、ネットリ濃厚な南アフリカカレーまで、たしかに満足度高い。 こちらはパン。オランダ色が濃厚な南アフリカの文化を感じます。 こちらは干したヘイク。まぁ、日本で言うところの干し鱈と言ったところでしょうか。 結構噛み応えがあり、味も濃厚で、鮭トバのような味わいがありますよ。 コーヒーだって入れたて。 南十字星を見上げながら飲むコーヒーは格別!! こちらはKoek sister dip in Syrupという南アフリカの伝統菓子。 かりんとうの様に硬い、シロップ漬けの揚げ菓子なのですが、興味深いことにキンキンに冷やしていただくのです。 これが実に実に美味い!!!とっても癖になります。 楽しいのは、料理が出来るたび皆取りに集まるので、そこで他のお客さんたちと会話がうまれること。 私が訪問したときは海外からの客は少なく、南アフリカの方々が多かったのですが、訛りまくった英語を必死で聞き取りながらの対話。 こちらの英語もどれほど通じているのか不明でしたが、皆穏やかに楽しいひとときを共有できたのは確か。 美味しいものを一緒に食べれば、人種も国籍も、言葉の壁もないも同然。 それはアパルトヘイトで悪名高きこの国でも変わらない事実なのでした。 後で聞くところによるとこのお店、ナショナルジオグラフィックが選ぶ「海を眺めるレストラン世界トップ10」にもランクインしているのだとか。 なるほど次は日没前に再訪問したいなぁ。 物凄く訪問難易度高いけど。生きてるうちに。 http://currycell.blog.fc2.com/blog-entry-1498.html
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