ケララでも最も美しい風景と言われる水郷地帯、通称バックウォーターの町、クマラカム。 椰子の木の森を流れる川の岸辺、その船着場こそがホテルへの入り口。 そう、クマラカムのホテル「Coconuts Lagoon」は船でしかたどり着けない、「地獄の黙示録」的ホテルなのです。 ゆったりとKanvanar川を遡上する船。 この水面の下には一体何千何万の魚が泳いでいるのでしょうか。 川辺に停泊しているのはハウスボート。 中で食事をしたり、宿泊したりも出来るのだとか。 船頭さんが指差した先に飛び立ったのは燃えるようなオレンジとコバルトブルーに彩られた美しい鳥。 カワセミの仲間で、インドビールのラベルでもおなじみキングフィッシャーですね。 しかもおそらく大型種アオショウビン Halcyon smyrnensisのようです。 さぁ、船がゆっくりと船着場へと着いたようです。 生い茂る椰子の木。綺麗に整備されたプールはあれど・・・ホテルらしい建物はありません。 それもそのはず。 実はこの「Coconuts Lagoon」、一つの「村」のような作りになっているのです。 見てください、これがホテルの全容。 バックウォーター地帯の文化、そして自然と一体化する体験型ホテル、 それがこの「Coconuts Lagoon」。 「世界の25の最も素晴らしいリゾート」にも選ばれたのだそうです! 経営はケララの名家、クルビナクンネル家によるCGH Earth グループ。 以前記事で書いたコーチンの「Brunton Boatyard」はじめ、 各地にテーマ性の高い魅惑的なホテルを経営しとても人気が高いのだとか。 もちろん、宿泊料金だって安くは無いのですがね。 Coconut Lagoonの料理は、伝統的なケララの料理にマラバールのオーセンティックな調理法を組み合わせたものなのだとか。 もちろんウリは豊かな水産資源をふんだんに用いた料理。 特にケララ名物の魚、カリミーンを使った料理は日本では食べられません。 熱帯魚泳ぎ、スパイス香る地上の楽園。 生きているうちに是非。
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