Ophelia

Ophelia

予算
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ジャンル
バー
不明

【香港BARクロール4本勝負-4:鳥籠の中に鳥はいるか】 写真は私が見た順番で並べることにしました。先ず、湾仔の駅を降りて通路からエレベーターで地上に降りたところ。さてお店はどこかとワンブロック回ってきて、そのエレベーターのビルの二階だった。要するに、まあまあ、わかりにくいのである。 エレベーターを降りたら素っ気ないフロアに入り口があって、屈強そうなガードマンとやたらに美しいブロンドのレセプション。左に祭壇、正面に店のロゴ。 カーテンをくぐったら玉座のような椅子で女が、ヒラヒラとうちわを振っていて、突然の事にびっくりした。 この時点で、私はこの店に恋をした。圧倒的高揚感と共にカウンターに座ったら、バーの壁に女が寝ていた。二人。物憂げに、何もせずただそこにいる。まるで鳥籠の中の鳥のように。 四件目となった私は締めにちょうどいいなと、コーヒーと書かれたシグニチャーカクテルを頼んだ。 そっと差し出された木製の箱を開けると、煙と共に良いコーヒーの香りに包まれた。 左を見ると先ほどの椅子に女はいない。後ろを振り返ると赤く照らされたブースでやたらとグッとくる選曲をするDJがプレイしている。 しばらく流れている音楽をアプリでチェックしてメモしながら酒を飲んでいた。また、入り口の方を見ると、いつの間にか違う女が二人、そこにいた。 諏訪綾子、という金沢をベースにしたフードアーティストがいる。彼女は感情をテイストにして表現している、例えばそれは、「後をひく悔しさとさらに怒りさえもこみ上げるテイスト」や、「恥ずかしさと喜びがゆっくりと快感に変わるテイスト」と言ったものなのだが、彼女主催のゲリラレストラン、というものがあって、その総合パフォーマンスが素晴らしく美しく、いつか参加してみたいと思っていたのだけれど。 まさにそういった、完全にコーディネートされた世界観がここには存在している。それは全くもって異界であり、異次元の滞在である。 特にそれを強調するのがこの、インテリアとしてしか機能しない女たちの存在だ。鳥籠の鳥を演じ存在するアイコニックな彼女たちの存在が、強烈に日常を異化している。 とにかく最高のバーで、一人で飲みにきたとて全く最高で、よく考えられた見栄えのするカクテルと、完璧な、ちゃんと選ばれた音楽が流れていて、極めて大胆で洗練されたインテリアが存在することだけでこれほどまでに楽しいものなのかと驚く。 隅々まで美しく存在するバー。後で調べてわかったのだが、このお店のデザイナーはアシュリーサットンという人で、先日銀座で気になったけど行き逃した店も、この店に来る前に行ったドラゴンフライも彼の作品だった。このお店は、鳥籠をモチーフにしたバーである。 だが、私は圧倒的にこちらの方が好みだ。妖しげなラインとすれすれな御伽話の世界観と、そこに割かれたヒューマンリソースに、わたしは最高だ、という以外の言葉を持たない。 しかも全くカッコいい事に、ドリンク一杯が120香港ドル、サービス料も入れてたったの2000円と言ったところで、エントランスフィーもシートチャージも取らないのである。 ドラゴンフライでメロメロにされたアシュリーサットン、だが、オフェリアはそんなものを吹き飛ばすほどカッコ良い事、が、ぎっしり詰まっていた。 とにかく、最高だ。

akira iさんの行ったお店

Opheliaの店舗情報

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住所

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