【 初めてのスピークイージー 】 夜市の後せっかくハタチを迎えたので、娘をバーに連れて行くことにした。台北ならではのスピークイージーバーだ。最初に行こうとしていた散髪屋さんを模したバーは残念ながら定休日で、その近くにあるブッキングバーへ。 店の前はまさに本棚。相変わらず、入り口はわからない。しばし佇み、どうやって開けんのかなと思案。(どこが開くのかもよくわからない) コロナ前の旅行ではたいてい、お父さんちょっと飲みに行ってくるわ、と別行動だったが、3年という月日は大きい。高校1年生が、大学生に。遊び方も急激に変わる、ということだ。 ブッキングバーはアリスをモチーフにしたバーだ。そのオリジナルカクテルも面白い。娘が選んだのは”アリスの人間不信”というカクテル。ヨーグルトエスプーマにブリオッシュがついている柑橘系の可愛いカクテル。 そもそもバーのイメージが日本と台北では格段に違うかもしれない。定義自体が違う。台北でカクテルバーは、独創的でオリジナルで、若い人がたくさんいるお洒落な場所、という感じか。 父が選ぶはキャンディハウス。ヘンゼルとグレーテルをイメージしたものだ。 台北のバーは本当に素晴らしい。 ところで、スピークイージーなバーについて。禁酒法時代のバーという意味を持ち、フェイクの部分を持って本質を隠していたりする店が多い。例えば、この日最初に行こうとしていた散髪屋のバーは、本物の散髪屋のスペースの奥に隠し扉があってバーになってる。その、規模がすごいんだけど。 この日も帰ってきてお店のインスタを見ると、内装が結構違う。おかしいな、と思った。構造上もう少し広そうな感じがしたのだ。どうやら、このお店はもう一つ、本当のバーを隠していたようである。
不明