桜島にフェリーで渡り黒酢の壺畑を巡った後、市内に戻り薩摩の迎賓館に両親に泊まってもらいました。 夜の庭園を散策して、メインバーで桜島小蜜柑から作った地ビールを煽った後にホテルの中の割烹で頂いたディナー。 先付 ・香茸胡麻酢和え ・鯛の卵の旨煮 ・ふぐの煮凝り 吸物 ・鴨団子と柚子のお吸い物 お造り ・真鯛、鰤、鮪、雲丹、牡丹海老 小鍋 ・黒毛和牛すね肉と桜島大根のシチュー 替鉾 ・しらすの茶わん蒸し 焼物 ・蒸鮑と海老芋のずわい蟹甲羅バター味噌焼 御飯 ・鎌炊き散らし蒸寿司 留汁 ・鰤の粕汁 甘味 ・デコポンと百合根のレモンゼリー 鹿児島産の河豚など他県に出回らない地元の食材と全国津々浦々の食材を合わせた懐石が秀逸な割烹です。 土日を含めて3日の休みを取るのが限界。 今の私に出来ることはこれくらいしか有りません。 「親孝行したくないとき親がいる」 親の死が遠いいつかだと実感できていなかった子供時代に思っていたこと。 「親孝行したいときには親はなし」 老けた父を見て「さよなら」と言う日が近づいていることを悟りました。 “父”という字の語源。 手にムチを持つ象形文字から生まれたようです。 私にとっての父はそんな存在でした。 近寄りがたく、怖く、家の中はいつもピリピリとした緊張がありました。 祖母の連れ子だったがゆえに中卒で上京。 苦い青春を東京と仙台で過ごした父。 母に投げて壁にぶつかり割れたコップ。 棒で殴り続けたから動けなくなってしまった飼い犬。 うまくいかないことは全て周りのせい。 こんなはずじゃなかった。 彼の劣等感に振り回された子供時代。 あの頃に憎み続けた父が今ではただのお爺ちゃんです。 白髪頭が禿げ上がって耳が遠く反応が鈍いただの老人です。 思い出しても許せなくなる“あの頃”の父の年齢に私は達しようとしています。 子供が欲しいと思ったことはありません。 父が私にしてきたことを、私も子供にしてしまいそうだったからです。 「いつでも帰ってきていいんだぞ」 上京して2年目の冬に帰省したときに父が私の目を見ずにふと言ったひとこと。 今でも忘れられません。 あの一言があったから、帰れる場所があるという心の支えができたから、意地でも帰らずにやって来れました。 子育てに関しては後悔ばかりだと言われました。 後悔しているのは私の方です。 島津家の家紋が入った薩摩切子の御猪口を2つプレゼントしました。 セルリアンブルーとチェリーレッド。 鮮やかでありながら燻んだ色合いはいつまで眺めていても恍惚とします。 両親も喜んでいます。 嫌な思い出を美しく変える努力をするのは子供の義務であることに今更だけど気付きました。 Here,ThereAndEverywhere
Takahiro.Mさんの行ったお店
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パルテノペ 恵比寿
恵比寿駅 / イタリア料理
- ~2000円
- ~6000円
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ホルモン まさる
三田駅 / ホルモン
- ~1000円
- ~3000円
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あつた蓬莱軒 松坂屋店
矢場町駅 / うなぎ
- ~5000円
- ~6000円
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エシレ・メゾン デュ ブール
東京駅 / パン屋
- ~1000円
- ~1000円
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とら食堂
久田野駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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萬珍樓 本店
日本大通り駅 / 広東料理
- ~4000円
- ~30000円
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とんかつ川久
都通駅 / とんかつ
- ~2000円
- ~2000円
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萬珍樓 點心舗
日本大通り駅 / 飲茶・点心
- ~2000円
- ~5000円
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大安
高見馬場駅 / 居酒屋
- 営業時間外
- ~3000円
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清風楼
元町・中華街駅 / 飲茶・点心
- ~2000円
- ~2000円
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リストランテ アマルフィイ
七里ヶ浜駅 / イタリア料理
- ~3000円
- ~6000円
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アカシア 羽田空港第2ターミナル店
羽田空港第2ビル駅 / 洋食
- ~1000円
- ~2000円
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青塚食堂
小樽駅 / 魚介・海鮮料理
- ~2000円
- ~4000円
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元祖いかの活造り 河太郎 博多駅店
博多駅 / 魚介・海鮮料理
- ~3000円
- ~8000円
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馬車道十番館
馬車道駅 / カフェ
- ~5000円
- ~10000円
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牡蠣場 北海道厚岸 コレド室町店
三越前駅 / オイスターバー
- ~2000円
- ~5000円
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津久志亭
上大岡駅 / 洋食
- ~2000円
- ~2000円
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横濱元町 霧笛楼
元町・中華街駅 / フランス料理
- ~10000円
- ~15000円
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J's STORE
日ノ出町駅 / タイ料理
- ~2000円
- ~3000円
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づけ丼屋 桜勘 鹿児島店
都通駅 / 海鮮丼
- ~1000円
- ~2000円