佐賀弁で「わけのしんのす(意味は、この時間帯では書けません)」と呼ばれて愛されるイソギンチャクは、一般的には味噌で煮て食べられるという。 牡蠣の肝のような食感と、さざえの身のような食感があわさっていて、肝の微かな甘味が滲み出る。臭みがあるので、肝を半分ほど掃除してやるのがコツだという。 一方のエツの子は、魚自体にうま味があって、骨周りにうま味がある。そいつを噛み締める楽しさがあって、フリットながら、ぬる燗が欲しくなった。 この日一番の傑作は、「緑茄子とバジリコのトロフィエ」。煮溶かした茄子の優しい甘みが、てれんとトロフィエにまつわりつく。それ小麦粉が少し溶けるような食感のトロフィエと同化して、なんとも穏やかな気分を呼ぶ。 佐賀県武雄温泉のイタリアン「souRce」梶原大輔シェフの作る料理は、地の食材への愛に満ちていて、その誠実さが心に響く。 前菜の「あなきゅう」ならぬ、「地穴子と夏野菜」は、5時に締めたと言う穴子の刺身と有明産のクラゲを海老という、異なる食感の魚介に、胡瓜を主体としたガスパチョを合わせる。佐賀県小城氏の熊太郎トマトは、甘みだけでなく酸味もしかとあってブラッティーナの豊かさと見事に合う。 大浦のウニの柔らかな甘みに佐賀牛が寄り添う皿。 ウチワ海老の優しい甘みに、地元産フクユタカ豆の甘みが共鳴する皿。 ジャガイモと海苔の甘みが溶け合うニョッキ。 佐賀牛ハツの凛々しい鉄分を、きめ細やかな肉質を持つビーツの土の香りが鼓舞する皿。 果肉の穏やかな甘みと皮の酸味を備えた、珍しいシャポチカバという地元産果物とフルーツのテリーヌ、レモンのセミフレッドとチュイル、ルバーブのソースが織りなす、ドルチェ。 自然派ワインを中心としたグラスワインのペアリング。 巧みな有田焼皿と料理との出会い。 ううむ。これは季節ごとに訪れなくてはいけません。
マッキー牧元さんの行ったお店
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ぽん多本家
上野御徒町駅 / 洋食
- ~4000円
- ~4000円
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ラ・ボンヌターブル
三越前駅 / フランス料理
- ~5000円
- ~20000円
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エスキス
銀座駅 / フランス料理
- ~15000円
- ~30000円
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レストラン リューズ
六本木駅 / フランス料理
- ~10000円
- ~30000円
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銀座ブラジル 浅草支店
浅草駅 / 喫茶店
- ~1000円
- ~2000円
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おそうざいと煎餅もんじゃ さとう
代々木公園駅 / もんじゃ焼き
- ~1000円
- ~2000円
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mondo
九品仏駅 / イタリア料理
- ~8000円
- ~15000円
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徳山鮓
余呉駅 / オーベルジュ
- ~30000円
- ~30000円
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il Magnifico
麻布十番駅 / イタリア料理
- 営業時間外
- ~10000円
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敦煌
曙橋駅 / 中華料理
- 営業時間外
- ~8000円
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久米
薬院大通駅 / 居酒屋
- ~8000円
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トゥ・ラ・ジョア
尾頭橋駅 / フランス料理
- ~60000円
- ~60000円
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京料理 と村
虎ノ門駅 / 京料理
- ~30000円
- ~60000円
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四川料理趙楊
新橋駅 / 四川料理
- ~2000円
- ~30000円
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花いち
浄心駅 / 懐石料理
- ~60000円
- ~8000円
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マティーニバーガー
神楽坂駅 / ハンバーガー
- ~2000円
- ~2000円
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川勢
荻窪駅 / うなぎ
- ~2000円
- ~3000円
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鮨 与志乃
中野坂上駅 / 寿司
- ~3000円
- ~20000円
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得仙
国際センター駅 / 日本料理
- ~15000円
- ~20000円