貴重体験。素晴らしいレストランでした。 すごく距離の近い地産地消を体現するお料理たち。 そこからシェフの食材への想い、愛に溢れる哲学がしっかりと見えて、言葉にしたら貧相になるくらい。 シェフ、奥さま、自らが大切に育てた牛がメインのコースは、一見牛がいなさそうなお料理にもしっかり潜んでいます。そこにいます。 印象に残ったのはタルタルとロースト。 タルタルは餌である牧草で香りづけしてあり、磯のスープといただきます。それは海の近くで育った牛を感じて欲しいという想いから。 その想いの通り、タルタルを口にし、スープを口に含むと、摩訶不思議。海辺へトリップ。 ローストはそれはそれはしっかりした力強さのある味で、噛み締める度に草原を歩く牛達が目に浮かぶ。 タルタルで海岸を感じ、ローストで草原を感じ、玉ねぎの冷製パスタで大地を感じ、 こんなにもリアルに牛の育った背景を感じ、感謝しいただいたコースは初めて。 感激。 じっくりそれに向き合う時間もまた想像力を膨らまされ感謝が大きくなる。
口コミ(6)
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牛を育てているご夫婦が切り盛りするお店。 1日2組のみで、偶然1組。 シェフの旦那様とウェイターの奥様との貸し切りの空間でした。 全部でのコースが3時間以上かかるという、仕込みなしというお店。 飼っていた牛をその日その日にあわせて、ひとつひとつ調理する姿は新しいエンターテイメントの形だなと思いました。 佐賀に行くタイミングがあれば立ち寄りたいですね。 #佐賀県 #伊万里 #カテクオーレ #イタリアン
佐賀県伊万里市”カテクオーレ”あっという間の4時間半を堪能。畜産業も兼務し、スタートしたお店はカフェの様なスタイルより始まってここまで進化した。カテクオーレ=湊シェフは更に進化するであろう。 佐賀が誇る全国クラスの人気店 食べログ4.43 食べログランキングで全国64位/82万店舗 食べログ 牛料理カテゴリー全国2位 0. お湯 ←と説明が 先ずはスパイス、ハーブなど計17種の材料を使った白湯からスタート、器に顔を近づけると、フワッと香り立つ。 ドリンクはアルコールペアリングをお願いした。 シャンパンからスタートのようだが、私はビールを一杯目に。 この日は日中汗ばむほど暑かったので旨い! ①『塩とミルク』 リコッタチーズに、長崎五島産の塩と佐賀県伊万里産の無農薬レモンピールをグレーターで削り、振りかけられた。 この作業全てが目の前でゼロから作る工程を見られる。 焼きたてのブリオッシュは、入店前より加熱されていた熱々の溶岩の上に置かれて提供された。このブリオッシュをリコッタチーズにたっぷりつけて食べるのだ。 手で持てない程、アツアツふわふわのブリオッシュで笑いが起きる、なんだこの旨さは! 爽やかな味わいは一品目よりデザートのような感覚すらした。 ②ステーキタルタル 熟成甘鯛のせ、ライ麦パン添え 目の前には奥様が可愛がって育て上げられた黒毛和牛経産牛16歳、3週間熟成の肉の塊が現れた。この肉が薄くカットされ、軽く表面に加熱。 包丁の刃で優しく叩いていく、下の面までは刃を通さないのだそうだ。その後は西洋マスタードの素焼きみたいな瓶でラップの上から何度もスマッシュ!目の前で目まぐるしく工程が進んでいくので、全てを書ききれない。(動画撮影はNG) この肉でハーブを包んだら、お肉が視界から消えた!www その後唐津産の有機卵を肉に混ぜ ハムの様な香りになるまで熟成させた甘鯛を散りばめてある ライ麦パンにのせて食べるのは幸せだった。 海に囲まれた伊万里の牧草で育てられた黒毛和牛は伸び伸びと育ち、牧草も潮風を浴びて美味しくなるそうだ。 屠畜後に枝肉状態で許される期限は7日間、しかしこちらでは特権を利用して10日間熟成。 ③ペアリングスープ ヤングコーンの穂先、いろは島牡蠣、月見貝、有明海産ハマグリより出汁を採った洗練された味わい。 ④パンツェロッティ ←具の入った包み揚げピザみたいな 伊万里牛16歳経産牛 リブロース、銘柄有りの抜群に甘い食用鬼灯(ほおずき)←ブランド忘れた 京都産では無い 佐賀鹿島産チーズ2種類 牛の肉味噌に佐賀県鹿島産のの2種のチーズ、アミエビの干したものや豚のトリッパの塩ゆで 2000文字制限のため 次に続く
レビュー後半 生地を作るところより拝見できる 目の前で揚げられ、これまた手で持てない暑さで提供。こちらはハンバーガー屋の様な紙のラップに入れて提供されるので食べやすかった。 アッツアツで美味い。 チーズだけのパンツェロッティなら5〜6年前に奥渋あたりでいただいた事が有るがそれでも旨かったなぁ それはピザ生地でした 元々パンツェロッティは揚げピザと呼ばれています♪ ⑤烏賊と玉葱のスープパスタ 玉ねぎを茹でてそれを絞ったスープより煮詰める様に出来上がる かなり長時間を要す。そこへ小指の先ほどのバターを入れて乳化させる。玉葱のエキスのような濃厚玉葱の味わい。 カッペリーニほど細いパスタと併せて食べる。 ⑥カルパッチョ タルタルと同じ経産牛16歳。 部位を薄切りにして上から炭で軽く灸る。ほぼ生に近い。 手作り味噌を添えて 肉塊は七輪などで使う様な火かき棒(デレッキ)に挟まれて焼きたい部位を下にしてポジション決められている。 黒毛和牛 経産牛 リブロース塩のみ ステーキ ジャージー牛 未経産 塩のみで食べる ステーキ いずれのお肉もコースがスタートした時より何度も火入れをしては休ませ、の繰り返しで、見えないバックヤードへ行ってしまうので、自分がどの肉を食べてるのかわからなくなるほどプロセスが多い。 ⑦ホワイトアスパラのスープ 県産のアスパラの良いところを濃縮した最高のスープでした。 ⑧ジャージー牛 ヒレステーキ 枝肉のまま保管が許されるのは7日間目まで、カテクオーレでは10日熟成されている。 塩だけで食べるが、塩自体もとても美味しく、つけ過ぎた位がベストでした。ジャージー牛は肉牛では無いのですが、とにかく崩れるほど柔らかい。 ⑨パスタ サルサポモドーロ 佐賀県唐津でハウス栽培しているトマト使って、塩とニンニクだけで作ったパスタソース。爽やかなトマトの酸味と刻んだニンニクがとてもよくマッチしていて初めて食べる味だが印象的だった。 ⑩カテ食堂 まかないタイムと題され 調理が始まった!歓喜! 同経産牛のステーキを使ったチャーハン! 詳細は聞きそびれたかもしれないが、軽くウスターソースの味がする、どこか懐かしいチャーハンというより焼き飯の上にステーキがのる。 肉が凄すぎる こんなチャーハン食べたことない! デザートは自家製のパンナコッタ レモンの香り。 凄い!なんだこれは?ワインやシャンパンをたくさん飲んで かなり気持ち良くなっているのに衝撃的な香りと旨味が訪れる! 11. コーヒー ここまで4時間25分ほど、時刻は23:25をまわり、湊シェフと奥様とは時間内ずっとお話しさせていただいていた。2名で貸し切りだったのですが、もっと客人がいたら、更に遅い時間になったかもしれませんね。 終電は早い時間に終わり、帰宅の際には公共機関が動いていないために潔く泊まりをおすすめします。 幸いお店はJR伊万里駅まで徒歩でも歩ける距離で、駅周囲にはホテルが5〜6軒あります。いずれもビジネスホテルクラスなのでお手頃です。タクシーで博多や唐津まで帰る人は何人も知ってますけどねw 素晴らしいホスピタリティーに包まれながら、美味しく楽しい空間の提供の4時間半ありがとうございました。感謝 ごちそうさまでした ペアリングワインはこちら ①シャンパーニュ ピエール ペテルス キュヴェ ド レゼルヴ ブラン ド ブラン グラン クリュ ②ルイラゥール シャブリ 2020 ③シャトー タルボー カイユ ブラン ボルドー 白 ④北海道余市産のICHI 白2020 無濾過 自然酵母発酵 サンスクル ナチュール ⑤ダヴィド・デュバン ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ ニュイ ルージュ ルイ・オーギュスト 2019 ⑥ル・ダンディ ジャンユタール Les Visages(レ・ヴィザージュ:顔)シリーズ シャルドネ フランス アルザス 顔は生産者
通わせていただいてるカテクオーレさん。 佐賀県伊万里市。 もしかしたら読めない人もいるかもしれない。 伊万里焼(いまりやき)と言えばその響きは聞いたこともある人は多いのでは。 あ、伊万里牛だってある。 まぁとにかくど田舎な伊万里。 そんな町に佇むご夫婦で営む小さなレストランがkatecuore(カテクオーレ)。 このご夫婦は元々伊万里に縁もゆかりもなく関西のご出身。 奥様のお爺様が伊万里で畜産業を営んでいらしたことが全ての始まり。 元々料理人をされていたご主人(湊シェフ)がその牛を育てたいと言い夫婦で伊万里へ。 最初は畜産に専念。 その時に色々なことを学び、感じ取った経験を生かすために まずはデリカッセンを始め、その後現在のカテクオーレをオープン。 このカテクオーレのために牛を育て調理する。 命と向き合い、命をいただく。 こんなことは愛がないと到底できない。 だから湊シェフはいつも笑顔。 楽しそうに料理をしている。 拘りが強いのではない、当然の仕事。 ここまででいい、はない。 そんな一切妥協のない姿勢は ゲストがお店に来てからほぼゼロから始めるという内容に現れている。 そして作りながら、頭の中でメニューの微調整もどんどん行われている。 だからスタッフもなかなか正直ついていけないらしく、やめていった結果の調理のワンオペだそう笑 (なんか北陸のレストランでも似たような話聞いたよーな笑笑) 自ら牛を育て、自ら野菜を育て、調理する。 自分のやりたいことをとことんやる。 だから大変そうだけどすごく充実されているのがよくわかる。 もうコースも1万円台後半の1本のみで、地元のお客様 なんてのはほとんどおらず、県外のフーディが9割だそう。 でも、それでいい。自分がやりたいことをやって、食べたい人に食べてもらって、喜んでもらえれば。 そんな気持ちがひしひしと伝わってきた。 とにかく全てがすごく美味しい。 次の皿が出てくるまでの時間は正直なかなか長いが、その過程を見たりシェフとお話するのもとても楽しいので個人的にはむしろ嬉しい笑 ここでしか出会えない料理とここでしか巡り合えない物語がある。 一度行って、是非確かめていただきたい。