
『2022年 フーディスト和久井の印象に残ったこの10軒』
2軒目
1982年創業のお好み焼き屋。
香南市のご当地グルメ「ニラ塩焼きそば」と言えば真っ先に名前があがる有名店である。
ちなみに廣末屋のある高知県香南市はニラの生産量が全国1位!春から初夏にかけては露地、それ以外の季節はハウス栽培をし、年間を通してニラを出荷している。
店内は掘りごたつ式のテーブルが2卓と、鉄板を囲むカウンター席が数席とこじんまりした雰囲気。
メニューはお好み焼きや焼きそばなどの鉄板メニューが豊富に揃う。
全国1位の生産量を誇るニラを使った名物の「ニラ塩焼きそば」は、たっぷりのニラに豚肉などの具と麺を塩ダレで味付けした逸品。
焼きそばの麺よりはるかに多い大量のニラが入っているのが特徴。
まずはじめに、鉄板に豚肉とイカを敷き詰め炒め、さらにニラの茎部分や人参などの入れて一緒に炒め、そして各具材に軽く火が入り次第その上に麺をのせ塩ダレを投入して、炒め合わせる。
味の決め手となる塩ダレは、ニンニクなどをベースにしたお店のオリジナル。
麺と各具材を炒め合わせた後に、どーーん!と大量のニラ投入!こちらのお店では約3束分のニラが入っている。
使用しているニラは地元の夜須町産。毎日当日朝に採れたニラを近所の生産者さんから直接仕入れているそう。
鉄板で豪快に焼き、塩ダレで味付け。仕上げに天かすと刻み海苔、糸唐辛子をのせて完成。
麺はモチモチとした中太麺。
ニラと豚肉と塩ダレの3重の旨味が麺に絶妙に絡み、ニラ独特の香りとシャキシャキの食感が食欲をそそり箸が止まらなくなる。
大量のニラが入っていますが、ニラが新鮮だからこそ独特のにおいが少なく、むしろニラの甘みが存分に味わえる。
ニラは熱を加えると縮みますが、縮んだ後でも存在感は抜群。
半分ほど食べたところで小皿で提供されるにカットしたレモンを絞って食べれば、レモンの酸味が一層ニラの甘みを引き出す一味違う味わいに。
現地に訪れたこそ味わえる朝採れニラの魅力が存分につまった焼きそばでした。