小料理屋かし羽 こりょうりやかしわ

Yoji Naramoto

久万高原で小料理屋かし羽に行ったけど、ここは今回の四国旅で一番気に入った。 あんまり評価がなかったけど写真を見て美味しそうだったのでこちらに。 一品一品仕事が丁寧でどれも美味しかった。 調理1人に接客1人の2人回しで、宴会席も客も入っていたせいか、大変そうだったし提供の遅さはあったけど、急いでないのでさっきの美味かったなあと振り返りながら、ただただ待つ。 ・〆鯖　オススメは？と聞いたら〆鯖と。刺身のような肉肌。〆鯖は酢でタンパク質が変性して白っぽくなり弾力を失うけど、さっと〆ているだけなのか”鯖の生き腐れ”と言われるほど足の速い鯖の生臭みだけを抑えてしっかりした歯ごたえを持たせている。脂も多いがさっぱり旨い。 ・鮎の塩焼き450円　鮎は土地土地で何となくよく頼むけど初めて美味しいと思った。川藻しか食べない魚がこんなに脂が乗るとは驚き。調べると8-9月は脂が乗るんだとか。 ・だし巻き卵400円　ふっくら。鶏出汁も入ってるのか旨味の持続が長い。 ・揚げ出し豆腐350円　手間代取ってるのか不安になる価格。 ・鶏串全種250円と180円　徳島の地鶏。備長炭で焼いてるらしい。小振りながら味のある鶏肉で火の通りも良い。レバーは生寄りが好きなので個人的には加熱し過ぎだけど、パサボソではなく柔らかさもあり鉄臭さも無かったので、きっと美味しいんだと思う。好みと飲食店が負うリスクの問題。 ・豚巻きトマト380円　愛媛の豚だそう。外側の豚はジューシーだしトマトの火の通りもいいのだけど、トマトだけ先に焼いて、その後豚巻いて焼いているんだろうか。 ・鶏唐揚げ3個300円　焼き鳥の鶏肉が美味しかったのでこちらも。 ・中華そば　出汁感は強く食後も旨味の余韻が続くけど、甘さがあり好みのラーメンではなかった。 日本酒と合わせたくなる料理が多いけど、この時は久保田の一種のみ。地酒が飲みたかった。アルコール類全般こだわりはあまりないように感じる。 地元のお客さんが楽しそうにしていたし、きっと居心地いい店なのだろう。