魚処 木下

きのした

予算
~4000円
~1000円
最寄駅
JR山陽本線(神戸線)(神戸~姫路) / 垂水駅 徒歩4分(250m)
ジャンル
魚介・海鮮料理
定休日
毎週日曜日
078-707-6508

漁港の町垂水で魚屋に併設する居酒屋 夏が来るたび当時大学生のぼくは、高台にある実家から原付バイクで垂水駅前に出て2号線を須磨の海まで遊びに来た 神戸でしか食べられないもんを食らう4 帰省からの帰途、いつもと違い商大前を通過するバスで垂水駅に向かう。自分で運転するときは見慣れた道だが、お昼前の夏の日差しが眩しいバスの車窓からの眺めに、不思議にふわふわした高揚感を感じた。そういえばあのとき良く通った道だ バス停を降りて昼飯に魚が食える店を探すうち、レバンテの横に細い路地を見つけた。人の出入りが全く無い路地の入口に「垂水廉売市場」と古びた看板があるから、もしかしたら飲食店があるのかもしれない。神戸にいたときは気付きもしなかった路地だが、気まぐれに探検してみたくなった あっけらかんとした夏の日差しのなかで洞窟のようにたたずむ市場に足を踏み入れる。路地の両脇に、時が止まったみたいにひっそりとシャッターを閉じた店舗の残骸が並ぶ。もう住宅としての役目も終えたのかもしれない アーケードになっている薄暗い路地の空気は、何故かクーラーが効いているかのようにひんやりとしていた。暖められた地面が放射冷却で冷えるのと同じように、40数年前に人いきれでむんむんするような熱気を孕んでいたであろうこの市場もクールダウンを経て、やがて終焉を迎えるのだろうか とはいえ所々で灯りが見える。玉子屋さんや乾物を扱う店に混じって、たこ焼きの看板の店先でおばあちゃんがシャッターを開けているところにでくわした。たこ焼き用の鉄板の大きさは60個焼ければいいところだから商売が成り立つのか心配だ 更に進んでいくと大きな商店街に接続する手前で魚を食わせる店を見つけた。真新しい店頭に一本200円の鯖の塩焼きが並んでいる。見るからに脂がのってうまそうだ。となりの魚屋も同じ屋号だからそちらで勘定するのかもしれない のれんを潜ると、テーブル6卓程の広さに落ち着いた感じの照明で居心地が良い店内だ。レジの横からとなりの魚屋と往き来できる造りになっていて、なるほど魚屋が営む料理屋かと妙に納得する 今日の焼き魚は太刀魚、煮魚はいさきとのこと。太刀魚にした、少々時間がかかると言う。店内を見回すとタコの天ぷらがおすすめらしい。ここは明石のとなりだし、そもそも夏はタコの旬である 日本酒一合で絶品のタコの天ぷらをつまみながら焼き魚を待つうちに、店内はみるみる満席になった。料理をつまむお客に笑顔が拡がる。となりのカップルなど、いちいちうまいうまいと口に出してうるさいぐらいだ 焼き魚定食には太刀魚の塩焼きのほかに、魚のあらががっつり入っている味噌汁、鯛や甘エビ・サーモンの造り、漬物がついてきた。どれもうまいからカップルに非はなさそうだ ああ 市場は、死んでなどいないんだな おしまい 絶品タコ天ぷら サバ塩焼き

なんばせいいちさんの行ったお店

魚処 木下の店舗情報

店舗基本情報 修正依頼

予約・問い合わせ 078-707-6508
ジャンル
  • 魚介・海鮮料理
営業時間
定休日
予算
ランチ
~1000円
ディナー
~4000円
QRコード決済
  • PayPay

住所 修正依頼

住所
アクセス
                                        ■駅からのアクセス                        
                JR山陽本線(神戸線)(神戸~姫路) / 垂水駅 徒歩4分(250m)
山陽電鉄本線 / 山陽垂水駅 徒歩4分(250m)
山陽電鉄本線 / 東垂水駅 徒歩12分(890m)                        

                        

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カウンター
個室

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お店のホームページ http://kinoshitasuisan.sub.jp/

078-707-6508