漁港の町垂水で魚屋に併設する居酒屋 夏が来るたび当時大学生のぼくは、高台にある実家から原付バイクで垂水駅前に出て2号線を須磨の海まで遊びに来た 神戸でしか食べられないもんを食らう4 帰省からの帰途、いつもと違い商大前を通過するバスで垂水駅に向かう。自分で運転するときは見慣れた道だが、お昼前の夏の日差しが眩しいバスの車窓からの眺めに、不思議にふわふわした高揚感を感じた。そういえばあのとき良く通った道だ バス停を降りて昼飯に魚が食える店を探すうち、レバンテの横に細い路地を見つけた。人の出入りが全く無い路地の入口に「垂水廉売市場」と古びた看板があるから、もしかしたら飲食店があるのかもしれない。神戸にいたときは気付きもしなかった路地だが、気まぐれに探検してみたくなった あっけらかんとした夏の日差しのなかで洞窟のようにたたずむ市場に足を踏み入れる。路地の両脇に、時が止まったみたいにひっそりとシャッターを閉じた店舗の残骸が並ぶ。もう住宅としての役目も終えたのかもしれない アーケードになっている薄暗い路地の空気は、何故かクーラーが効いているかのようにひんやりとしていた。暖められた地面が放射冷却で冷えるのと同じように、40数年前に人いきれでむんむんするような熱気を孕んでいたであろうこの市場もクールダウンを経て、やがて終焉を迎えるのだろうか とはいえ所々で灯りが見える。玉子屋さんや乾物を扱う店に混じって、たこ焼きの看板の店先でおばあちゃんがシャッターを開けているところにでくわした。たこ焼き用の鉄板の大きさは60個焼ければいいところだから商売が成り立つのか心配だ 更に進んでいくと大きな商店街に接続する手前で魚を食わせる店を見つけた。真新しい店頭に一本200円の鯖の塩焼きが並んでいる。見るからに脂がのってうまそうだ。となりの魚屋も同じ屋号だからそちらで勘定するのかもしれない のれんを潜ると、テーブル6卓程の広さに落ち着いた感じの照明で居心地が良い店内だ。レジの横からとなりの魚屋と往き来できる造りになっていて、なるほど魚屋が営む料理屋かと妙に納得する 今日の焼き魚は太刀魚、煮魚はいさきとのこと。太刀魚にした、少々時間がかかると言う。店内を見回すとタコの天ぷらがおすすめらしい。ここは明石のとなりだし、そもそも夏はタコの旬である 日本酒一合で絶品のタコの天ぷらをつまみながら焼き魚を待つうちに、店内はみるみる満席になった。料理をつまむお客に笑顔が拡がる。となりのカップルなど、いちいちうまいうまいと口に出してうるさいぐらいだ 焼き魚定食には太刀魚の塩焼きのほかに、魚のあらががっつり入っている味噌汁、鯛や甘エビ・サーモンの造り、漬物がついてきた。どれもうまいからカップルに非はなさそうだ ああ 市場は、死んでなどいないんだな おしまい 絶品タコ天ぷら サバ塩焼き
なんばせいいちさんの行ったお店
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おにやんま
五反田駅 / うどん
- ~1000円
- ~1000円
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麺屋 一燈
新小岩駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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4番サード魚真
神泉駅 / 魚介・海鮮料理
- 営業時間外
- ~5000円
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インデアンカレー 東京丸の内店
東京駅 / カレー
- ~1000円
- ~1000円
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青島食堂 秋葉原店
秋葉原駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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Hot Spoon
五反田駅 / カレー
- ~1000円
- ~1000円
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グリルエフ
五反田駅 / 洋食
- ~2000円
- ~2000円
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センターグリル
桜木町駅 / 洋食
- ~2000円
- ~2000円
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雲林坊 秋葉原店
岩本町駅 / 担々麺
- ~1000円
- ~2000円
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お好み焼 きじ 丸の内店
東京駅 / お好み焼き
- ~2000円
- ~2000円
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シェイクシャック アトレ恵比寿店
恵比寿駅 / ハンバーガー
- ~1000円
- ~2000円
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盛楼閣
盛岡駅 / 焼肉
- ~2000円
- ~4000円
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まるや本店 名駅店
名鉄名古屋駅 / うなぎ
- ~3000円
- ~4000円
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新福菜館 秋葉原店
秋葉原駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~3000円
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AOI
東銀座駅 / ハンバーグ
- ~1000円
- ~2000円
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お好み焼 きじ 品川店
品川駅 / お好み焼き
- ~1000円
- ~3000円
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すしざんまい 本店
築地駅 / 寿司
- ~2000円
- ~5000円
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丸一
京急蒲田駅 / とんかつ
- ~2000円
- ~3000円
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中華そば 維新商店
横浜駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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春香園 蒲田店
蒲田駅 / 中華料理
- ~1000円
- ~2000円