深化

しんか

予算
~3000円
~3000円
最寄駅
大阪メトロ谷町線 / 谷町六丁目駅 徒歩2分(150m)
ジャンル
バー
定休日
毎週水曜日
06-6766-2768

【冷蔵庫のインバーターの音ですら深海である】 真っ暗で完全に細い(人が一人通ることが可能である幅)路地の向こうにぽつん、と弱々しく明かりがついている。バカみたいに重い扉を開けて中に入るといきなり現実から隔離され、そこは潜水艦内部の様相を呈している。とにかく凄い空間で、日常が完全に異化してしまう。 「舞台関係の大道具をやっている方に作っていただいて。その方とは私も色々仕事をしていたものですから、意図を汲み取ってもらうのに問題ありませんでした」 なるほど。こう言った作り込みは一般的内装業者ではできないだろう。見事な内装と照明計画である。これはもう、すべての男性が憧れる秘密基地のようであり、実際私は潜水艦内部の見学を何度かしたことがあるのだが、これは潜水艦というより、どちらかと言えばSF世界での朽ちた乗り物である。 冷蔵庫のモーター音ですら、ここでは絶妙の効果音だ。重い椅子、跳ね上式の隔壁で隔てられたバスルーム。薄いガラスのコップにジントニック。明滅するランプ類を眺めていると、いかにもここは電気が不安定なのだな、、、なんて思えてくる。 とにかく凄いバーだなと思って調べて見たらその、大道具。なんと維新派の美術部隊が手がけたそうだ。私が見た維新派は、最終公演となったアマハラの千秋楽前日だった。あの、本当に美しい夜のことを私は一生忘れない。舞台公演もさることながら、維新派の屋台村のあの美しい時間を、私は忘れることができない。 そういうことを、私はモンゴルパンとして書いた。 https://retty.me/area/PRE26/ARE116/SUB47704/100001331112/25017462/ そうか、深化はそういうバーだったのか。維新派に魅せられた人は多い。それは、大阪の一つの文化であって、僕がよく通っていたゴールドセンタービルにあるバーの隣も維新派の溜まり場だったし、アマハラの話をすればたくさんの人が、実は友達が維新派で、なんて。アート寄りのところにいる人にとっては一つの共通言語でもある。特に、ミナミにいる人にとって。 維新派は無くなってしまったけれど。こうして維新派の凄さとかは町のいたることろにまだ残っていて、ふと全く関係ない瞬間に僕らはその片鱗に触れるのだ。亡き維新派の主催、松本雄吉氏はやはり、本当に、凄い人だった。信じられないほどの巨大な建造物を作り、宴が終わればそれは跡形もなく消えまた、旅に出る。そんな美しい野外劇団があったことを一つの記録として、深化は存在している。

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深化の店舗情報

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予約・問い合わせ 06-6766-2768
ジャンル
  • バー
営業時間
定休日
予算
ランチ
~3000円
ディナー
~3000円
クレジットカード
不可

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住所
アクセス
                                        ■駅からのアクセス                        
                大阪メトロ谷町線 / 谷町六丁目駅 徒歩2分(150m)
大阪メトロ谷町線 / 谷町四丁目駅 徒歩7分(500m)
大阪メトロ長堀鶴見緑地線 / 松屋町駅 徒歩10分(800m)                        

                        

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席数

5席

カウンター
喫煙
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個室

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