西院駅からすぐの居酒屋銘店集合施設である折鶴会館の「こうちゃん」でおでん タコ頭の酢の物。最初からはしご酒を予定しているので腹に溜まらない大根、蒟蒻、豆腐を選んだ。他店は立ち飲みであるが、ここは椅子があるのが嬉しい。 おでんは一つが百円、角ハイボールが¥400、タコの値段は忘れた。 一番奥の席のドアを開けると共同トイレが望める。洋式であり掃除も行き届いている。ドアが開けっぱなしだったのだが、そこは女子用であった。なお、男性小便器は二つある。 以下は某サイトへの投稿のコピーであるが、お急ぎでない方はご笑覧下さい。 +++++++++++++++++++++++++++ 私の記憶で最初に出てくる「横丁」は東京都中野区にある「鍋屋横丁」である。新宿から青梅街道を走り荻窪まで走っていた都電の停留所にそれがあった。そして東京オリンピックで地下鉄丸ノ内線が同じ青梅街道の下を荻窪駅まで延伸され、都電は廃止され「新中野」という無機質な名前の駅ができた。 次の「横丁」は新宿の「しょんべん横丁」である。山手線の計画を立てた人の名前は知らないが、とても慧眼の主であったらしく、最初から踏み切りを作らないことを基本として設計し、電車は高架を走っている。新宿駅の西側の線路際は戦争直後の焼け跡にできたような粗末な木造の食堂街・飲み屋街が今でもそのまま残っていて、サラリーマンや学生の夜の憩いの場になっている。そしてビールを飲めば尿意を催してきて、気がつくと目の前が線路の高架の壁である。間口が一間(181センチ)の店もあるのでトイレは共同であるが、そこまで歩くのが面倒くさい。そこで店を出て、車が通らない狭い道を渡り、線路高架の壁に向かって用を足すのである。 さすがに現地の商店主たちはその名前が宜しくないということで「思い出横丁」という名称を新たに作ったが、少なくとも私の朋友の中にはその名前を使う者はいない。 さて、新宿駅は当時の国鉄、小田急、京王電鉄、西武鉄道が乗り入れる駅であり、そういう乗換駅、終着駅には飲み屋街が発展するのは必定のことであり、何も「しょんべん横丁」だけでなく、歌舞伎町、新宿二丁目などの歓楽街がつきものになるのである。 ようやく、ここから京都の話題に入る。私はまだ十年には満たないが、「Retty」というグルメ投稿サイトに食べ歩きの記録を投稿し続けている。上洛すると朝昼晩の三食が外食であり、喫茶店にも入り、団子や大福も賞味するのであるから、京都だけでとうとう投稿数は300近くなった。Rettyの「食べログ」や「ぐるなび」との違いは、サイト記載の評価点数をあてにせず、特定の投稿者を各自が見つけてその人の評価を重要視するという点である。 京都でも、数名の頻度の高い投稿者をフォローして、折角京都に来たのだからと美味い店、安い店の発見に余念がないのである。そのフォローしている中の一人にM氏という飲んべえがいる。私は家で晩酌せず、旅先でも飲み屋に入る機会はあまりない。つまり、あまり飲まないのであるが、それでも彼の投稿に誘われて一人で飲み屋にも入ることがある。 彼の主な行動範囲は西院から四条大宮の間で、毎晩のように飲み歩いているのであるが、たびたび四条大宮の北側を上がったところにある横丁の飲み屋が投稿されている。今は閉店してしまったブックファーストの西横の細い道を北上した地帯である。五十軒くらいの飲み屋があったこともあったらしい。 なんで、そんなに飲み屋が多いのかというと、これも前述した新宿駅と同じく四条大宮駅が乗換駅、終着駅だったからである。餃子の王将一号店に面した「斜め」に走る「後院通り」は市電を通すために二十世紀に入ってから作られた道で、嵐電の四条大宮駅も二十世紀の初めだが、後院通りより数年前に開業している。そして阪急電鉄大宮駅は昭和6年の開業であり、1963年に四条河原町まで延伸されるまでは、京阪三条駅と並ぶ大きなターミナル駅であった。そして、往時の駅名は「京都駅」だったが、阪急が四条河原町に延伸したことで「大宮駅」に改称されている。 時計の針を少し戻すが、阪急(当時は京阪)の鉄道が西院から四条大宮まで延伸して、新駅ができた時、この地域が「新宿」と呼ばれたこともあるらしい。四条通の大宮から堀川通までの間を「京新宿街」と名付けて商店組合もできたが、のちに「四条大宮商店街組合」に吸収されている。 脱線が過ぎた。横丁と会館の話に入ろう。乗換駅、終着駅には小さな飲み屋が櫛比する横丁が多いというのは当たり前の話であるが、京都は横丁だけでなく「会館」という飲み屋集合施設があるのが特徴的である。広島の「お好み村」をご存知なら容易に想像が付くであろう。横丁が戸建て、または長屋仕立ての飲み屋集合施設であれば、「会館」は飲み屋のアパートである。
駅から近い
カウンター席あり
禁煙
おひとり様OK
こじんまりとした店内は落ち着いた空間、気軽にホルモンが楽しめる居酒屋
古くから地元の近隣の人はもちろんのこと、観光客など幅広い人から愛されているアットホームな居酒屋です。カウンター席だけのこじんまりとした店内には、どこか昭和の雰囲気を今に残しており、懐かしい心地よい空気が流れています。安い!美味い!早い!と言う3拍子揃ったおつまみメニューが豊富で、1000円で十分に酔えると人気です。