大黒屋

だいこくや

予算
~6000円
~6000円
最寄駅
近鉄養老線 / 多度駅 徒歩13分(970m)
ジャンル
日本料理 魚介・海鮮料理
定休日
毎週木曜日
0594-48-2018

鯉がこんなに美味しいなんて。 280年前と言えば江戸時代中期、暴れん坊将軍・徳川吉宗の頃。その時代から旅籠として「鯉料理」を提供していたという大黒屋。 伊勢神宮との両参りが良いと言われる「多度大社」の参道にあり、東海道を旅する人々に代々鯉を提供していたというお店。 行く前から鯉料理と聞いてビクついていた私。 今までの経験からざらついた食感、野性味あふれるにおいなどで、「珍味」扱いしている鯉。 しかしここは「まな板の上の鯉」状態、抗わずとにかく受け入れよう、という気持ちで入店したのです(お店の方ごめんなさい)。 ところがなんとも、このお店のおかげで大好物になってしまいました。まろやかな鯉の風味はしっかりとあり、かつ癖やにおいは全くありません。 このお店の素晴らしさは鯉のあらいを醤油で食べさせるところです。通常は酢味噌など、濃いつけだれで食べさせるのが一般的ですが、全く臭みがないことの証として醤油で食べさせるのです。もちろん、口の中には柔らかな川魚の旨みが広がってとても美味しいです。 お店の方と廊下ですれ違ったとき、正直に「私は食べられないと思っていた鯉を、こちらのおかげで大好きになりました」と言いました。 そうするとこちらの鯉の処理を教えてくださいました。 鯉はエサ止めし、数か月きれいな水の中で泳がせます。お客さんが来てからさばくためとても新鮮で鯉こくなどのアラまでもプリプリとしているのだそう。 専門店として「鯉のうろこのから揚げ」や「鯉の尾びれの刺身(あらい)」など、部位ごとの楽しみ方もできます。 お庭も素晴らしく、特にその池は飛び込みたくなるくらいに青いです。清水湧き出る三重県桑名市・多度の自然と風土が育てた料理だとも言えます。 こういう一食こそが人生の中の豊かなひと時ですね。 冬は水温が下がるため、より引き締まった鯉が食べられるということです。 「苦手だっておっしゃる方が多くてね…」とお店の方。 このお店に出会えば鯉の本当の楽しみ方がわかると思います。 またそれほどに鯉は繊細な調理の技が必要ということでもあり、280年の歴史は伊達じゃないと思いました。

西村愛さんの行ったお店

大黒屋の店舗情報

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予約・問い合わせ 0594-48-2018
ジャンル
  • 日本料理
  • 魚介・海鮮料理
営業時間
定休日
予算
ランチ
~6000円
ディナー
~6000円

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住所
アクセス
                                        ■駅からのアクセス                        
                近鉄養老線 / 多度駅 徒歩13分(970m)
近鉄養老線 / 下野代駅(2.7km)
近鉄養老線 / 美濃松山駅(2.8km)                        

                        

0594-48-2018