fといえば、、、。
有名人の自死のニュースが相次いでいます。
なんだかね。。改めて人間、死に際が重要な気がします。
僕の憧れは、十返舎一九。東海道中膝栗毛を書いた方ですが、彼はなんと棺桶に花火を仕込むように言い残し焼いた際、それを知らなかった参列者に夜空を彩る花火の驚きと、はいさようなら、と言うことばを残してこの世を去ったそうです。
関西の演劇人の一人に、わかぎゑふさんと言う方がおられます。
故中島らもさんとともにリリパットアーミーという劇団を立ち上げ、若い頃は舞台ではちゃめちゃやりながらも、どこか知性が残る役を演じていました。
今日訪れたお店の名前がfというので、最近どうしてるのかな、と調べてみたらリトルチャーリーの原作者になってました。
そんなわかぎゑふさん、お母様が鬼籍に入られ、お葬式を終える際に参列者一同で一本締めをされたそうです。
なんか、パシッと締めるの良いですよね。やり尽くした感。
花火はできないけど、一本締めならできるかな?
なんて、変な話から入ってしまいましたが、こちら高岳にある一軒家フレンチです。
大通りから小径に入って、さらに奥まっていて、まるで普通の家。隠れ家ですね。
お料理はコースで。
余計な説明はなく、次のお料理をお聞きしながらワインを選定。
それぞれのお皿に合わせたソースがよく、絡めていただくと、素材の味がグンと引き立ちます。
野菜の使い方も上手で、安定した旨さのなかにちっちゃな驚きがあって、美味です。
今宵は我々しかお客様がおらず、お店独占。
カウンターもあるので、ランチなんかは一人でも先にお電話で予約さえすれば、気軽に美味しいフレンチがいただけそうです。
目に彩り、口に驚き。
僕は美味しいものをいつまでも食べて、美味しかった、人生、ご馳走さまでした、と、この世を去るのもよいかな。