
厳選した地元の三元豚や銘柄豚を使用した、絶品とんかつが食べられる。
店主はとんかつ専門店で研鑽を積み自らの店をこの地にオープン。
絶妙な火入れのとんかつを提供する。
浜松に来たら食べてみたいと思っていたところ、念願叶って初訪問。
浜松駅から徒歩数分。
千歳町の石畳で舗装された路地にひっそりと店を構える。
この日は金曜休日のランチタイムで伺う。
平日では無いためランチメニューは無く通常メニューの提供。
開店時間ちょっと過ぎに店に着くと既に行列が。
出遅れたと思っていたら、開店が少し遅れていた様で店主が暖簾をかけに外に出てくる。
1巡目で入店できてほっと一安心。
店内はカウンター8席のみ。
奥から順に詰めていく形で着席する。
注文はフロアの店員さんが順に回って取りに来る。
〇 アサヒスーパードライ中瓶 770円((税込))
▪️信州ポーク かつ丼 2,200円(税込)
・味噌汁,お新香付き
かつ丼に使用する豚肉も銘柄毎に用意されている。
銘柄毎に調理方法が用意されていると言った方が良いかもしれない。
アグー豚にしようとしたが売り切れのため、信州ポークのかつ丼をお願いする。
手際よくブロック肉を切り分け小麦粉を叩いて卵を搦めパン粉を纏わせる。
ふたつの鍋の油を使い分け揚げ始める。
手際よく作業をこなす店主の真剣な眼差しからは、とんかつに対する本気度が伝わってくる。
適度な火加減と時間で揚げられ、少し休めさせられたとんかつ。
親子鍋には割り下と玉ねぎが既に火にかけられスタンバイ。
ザクザクと包丁で切り分け親子鍋に投入し、軽く混ぜた卵ひとつを回しかけて蓋をする。
そして丼のご飯にスライドさせて、三葉を乗せれば完成。
味噌汁とお新香が先に渡された後に本命のかつ丼が。
見た目しっかり目に固まった玉子だが、カツを一切れ箸で持ち上げると中はトロトロ。
卵を投入後は短時間で仕上げられるため、衣はサクサク感を残す。
割り下はとんかつ投入前にしっかりと煮詰められ玉ねぎは飴色。
見た目は濃そうだが甘すぎず塩っぱすぎず、これがとても良い塩梅でご飯がめちゃ進む。
肉は1cm程の厚さで衣とのバランスが良く、信州ポークの脂身はとても甘く、この割下の味にも負けることはないほど。
自家製のお新香と味噌汁を間に挟む。
みるみる減っていく丼の中。
少し惜しみもありながらもなんせ箸が止まらない。
そのままゴールまで掻っ込む。
最後に入店したが一番最初に食べ終わりお会計。
店主さんから、しっかり目を見てありがとうございましたと声掛けされ、とても実直で素晴らしい方だと感じた。
完璧なまでに仕上げられた絶品かつ丼。
周りの人が食べていた「とんかつ」も大きくて分厚くて美味しそうだった。
そのとんかつも食べてみたいが、かつ丼の味が忘れられず次回もかつ丼を注文してしまうと思う。