えど家

えどや

予算
~3000円
~1000円
最寄駅
長野電鉄長野線 / 権堂駅 徒歩8分(630m)
ジャンル
うどん そば(蕎麦)
定休日
毎月第1日曜日 毎月第3日曜日
026-232-1717

"第◯代目※※"なる言いまわしがある。助数詞というのだそうだが、世代を数えるのに用いるもの、というのは言うまでもないだろう。 古くからある家柄や、事業など受け継がれてこそ使われるものなので、私のような三男坊、いやそれ以前に受け継ぐべき家格も家業もないものにとっては、まったく関係のないものなのが、なんとなくさみしい気がしなくもない。  ある落語家が噺のマクラで語っていたことだが、落語家の代目というのは、けっこういい加減なものなのだそうだ。◯代目は人気がなかったから数えない。✖️代目は酒でしくじったから、ないことにしてしまう、そんなものらしい。人気商売だから仕方のないことだが、逆を言えば多少アバウトでいないと、続かないものなのかもしれない。  例えば三越。 元はと言えば、江戸時代に伊勢松坂の商人 三井高利が日本橋に開いた呉服店 越後屋がその発祥だが、同じ小売業とはいえ呉服屋と現代の百貨店事業とではずいぶん違う業態といえよう。そもそも越後屋そのものが革新的な存在だった。店前現金売り、現金掛値なしといった一般市民相手の正札販売を世界で初めて実現した。こだわっていてはいられない、変化してこその継続性という事であろう。   東鶴賀町、権堂界隈。 長野中央病院のすぐそばだが、飲食店や飲屋街、ラブホテルなどが立ち並ぶ少々猥雑な街並みでもある。亡くなった叔母に聞いたことだが、このあたりはかつて遊廓街でもあったという。このような、古くからある寂れた街角は、私のもっとも好きな風景だ。飲み歩く習慣はないので、昼日中、こういった地をふらふら歩くのがよい。がちゃがちゃと未整理な家々や裏通りは、都市計画とは真反対な有様だが、それ以上に歴史の深みが、直に感じられるのがたまらない。  「えど家」 その一画にこちらはある。存在は以前から知っていたが、どうにもタイミングが合わずお邪魔することがなかった。 平屋 漆喰壁の日本家屋は古くはあるが、まめな改装と整理整頓が徹底されているためか、清潔感のある気持ちのよい空間となっている。 北長池の「えど家」さんとご関係がある、という情報をいただいたので、ご店主にお訊ねすると、北長池はおじさんの店だそうだ。おじさん、というのは先代であるお父さんの弟さんで 『おじさんのコスパと接客はまねできない』 と笑いながら話されていた。 場所や存在感からして勝手に"正統派ラーメン店"を想像していたのだが、それはまさに"勝手"というものだ。券売機を一瞥すると、「中華そば」というデフォルトメニューはあるものの、鶏白湯、冷たい煮干し中華そば、冷製トマトつけ麺といった意欲的なメニューがあり嬉しくなる。  「特選 鶏塩そば」900円 透き通ったスープに細麺、鶏チャーシューとくればこれはいわゆる"淡麗系"。さっぱりとした味わいがちょうどよい。この"ちょうどよさ"こそプロの技量だと思う。私などでは絶対に塩辛くなってしまうだろう、当たり前のことだが。チャーシューのさくさく感よし、味玉うまし。  写真をみて気づいたのだが、デザートメニューもあるというではないか、これは迂闊であった。次回はトマトつけ麺と珈琲ゼリーをいただきたい。  最後に "猥雑な"、"寂れた"などと迂闊に書いてしまったが、ここで続けてきたからこその佇まい、そして品格を感ずることが出来たのだ。お詫び申し上げます、ごめんなさい。

Arata Kondoさんの行ったお店

えど家の店舗情報

店舗基本情報 修正依頼

予約・問い合わせ 026-232-1717
ジャンル
  • うどん
  • そば(蕎麦)
営業時間
定休日
予算
ランチ
~1000円
ディナー
~3000円

住所 修正依頼

住所
アクセス
                                        ■駅からのアクセス                        
                長野電鉄長野線 / 権堂駅 徒歩8分(630m)
長野電鉄長野線 / 市役所前駅 徒歩9分(690m)
長野電鉄長野線 / 善光寺下駅 徒歩12分(920m)                        

                        

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カウンター
個室

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