こうちゃん

こうちゃん

予算
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最寄駅
JR信越本線(篠ノ井~長野) / 長野駅 徒歩29分(2.3km)
ジャンル
焼き鳥
026-221-1223

長野市にある長野駅からタクシーで行ける距離の焼き鳥屋さん

口コミ(2)

    「昔はよかった」 とひっきりなしに語るものがいる。もちろん、私もそのうちの一人なのではある。コンプライアンスなんてヤボなものはなかったから、全般的に大らかであった。大人が子どもを守ってあげられる時代もあった。そういう精神的な事柄は別とするのだが、昔ってそんなによかったのか?  いろいろな問題はあれど、携帯やスマホはないよりはあったほうがよいに決まっている、インターネットだって然り。傷つくことも傷つけてしまうこともあるが、救われたもの、助かった命もたくさんあるのだから、やはりよいものだと思う。  ところが、ヒステリックに昔がよい昔がよい昔がよいと言い募る者がいる。自然信仰ともいえる方もいて、機械に頼る生活はだめだ。自然換気以外は認めない。ガスと石油はいいが、照明以外の電気はダメなどなど。 いやいや機械換気は法律で決まっていることだし、電気だけはダメというのも道理に合わない。  すべてを否定するわけではない。中には化学物質に過敏な反応を起こしてしまう体質の方もいる。私だって機械に管理されているような生活はごめんだ。だからといって昔、たとえば私が仕事を始めた30年前と比較すれば造りやすく、丈夫に、便利に、そして安く、…はなっていないが、確実によくはなっている。必要なのは今昔を隔離するのではなく、ほどほどにブレンドすることだ。  では"ほどほどにブレンド"されたものとはどこにあるのか。それは長い間残ったものの中にあると思うのだ。変なことをいっているな、矛盾してないか?と言われそうだがそんな事はない。  そもそも老舗といわれる存在ほど変化しているものはないのだ。例えば、ヨーロッパで数百年続いたカフェでIHクッキングヒーターを使っていたり、江戸時代初期にできた現金掛値なし・切売商売を始めてから現代の三越百貨店となるまで相当変わっているはずだ。その時代々々の趨勢に合わせてきたからこそ、現代でも成り立っているのだ。   「こうちゃん」 母袋交差点すぐ近く、以前はスーパーマツヤのあった場所(現在は某住宅メーカーのモデルルームとなっている)の通りを挟んだ斜向かいにある。こちらは昨年夏にかき氷をいただいた。今回は井之頭五郎よろしく、古ぶるしい居酒屋メシとあいなるのだが、これがまたどことなくモダンなのだ。まずはご飯と味噌汁があるのが前提となる。  「甘い玉子焼き」 "明太子玉子焼き"なるメニューがあったのだが、私がお願いして特別に作っていただいた。玉子焼きは甘いものでなければならないのだ。という信念に基づくもの、とにかく甘く甘くしてくれとリクエストしたのだが、そこはそれプロのすることだ。"甘く甘く"の一歩手前の甘さというか。そこの位置だからこそ玉子も香る、酒も香るといった絶妙な味わいなのだ。  「砂肝炒め」 砂肝は通常なら串焼きにするものだろうが、これは塩胡椒、ニンニクを効かせて炒め焼きしたもの。ありそうでなかった、というか少なくとも私は出会ったことがない。しゃく、しゃくとした歯応えが素晴らしい。  「レバー焼き」 前者の砂肝がレバーに変わっただけのものであるが、これがまたすごいのだ。よほどよいレバーを使っているのであろうし、そもそも血抜きも火通しも完璧、ぷりっぷりのさくさくの歯応えが素晴らしすぎる。   拙い写真と文章では伝わりづらいかもしれないが、これがモダンなのだ。伊達に長い間やってないぜ。そんな感じなのだ。よかったら一度お試しいただきたい。理解してもらえるはずだ。

    暑さ寒さも彼岸まで とはいうが、夏の暑熱はだいたいお盆がピークで、それを過ぎればひと段落、その後秋分の日くらいまでで収まり、秋がそして冬がやってくる。そう考えると、どことなく寂しくなってくるのは、われながら身勝手なことだと思う。  そういえば、暑い暑いと言っていたわりに冷たいスイーツを食べていなかった。ジェラートは2度ほど食べたが、氷ものすなわちかき氷を食べていなかった。まぁ50すぎたおっさんが、店先でひとり、かき氷食べる図もあまり格好がつかない。タルトだのケーキだのをひとり食べるのに抵抗を感じない者の言葉とは思えない、と指摘されそうだが、そこは私の倒錯したところ、とご理解いただきたい。  そんなバカなことを考えていたら、同年の友人がかき氷を食べに行こうと誘ってくれた。それも少し変わったところだという。それはよい、私自身そこそこな変わり者と自負している。よそ様と変わったもの、変わったところは大好きだ。お邪魔してみようではないか。  「こうちゃん」 母袋の交差点から大豆島の方向へ少し入った、道の角にある小さな居酒屋さんである。たしかに、ビールを飲みにくるとあればごく普通の環境だが、かき氷を食べるならばやはり"変わった"場所と言えよう。串焼き、ホルモン炒めなどといったメニューや、隣席の方が飲む生ビールに目を奪われる。日ごろは飲まないクセに、こういう時には急に飲みたくなってしまう。  「純氷 かき氷 あんず」500円 いちごミルク、あんず、マンゴー、宇治抹茶ミルクとあるうちの"あんず"を選択してしまうところが変わり者たる由縁と言えよう。 細かく刻まれた氷は、たしかにふわふわである。自家製という滋味深いシロップの味わいは、フルーツ感たっぷりで美味い。余計なものが入っていないのがよい。若者むけのカフェなどでは、やれフルーツだ、アイスクリームだのが搭載されている場合があるが、あれは邪道としか思えない。  ゆっくりいただいても所詮はかき氷だ、あっという間に食べきってしまう。年季の入った、油染みたカウンターや、短冊メニューに懐かしさを感じてしまう。次は夕食を食べに来よう、井之頭五郎のように。

こうちゃんの店舗情報

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  • 焼き鳥

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住所
アクセス
                                        ■駅からのアクセス                        
                JR信越本線(篠ノ井~長野) / 長野駅 徒歩29分(2.3km)
長野電鉄長野線 / 市役所前駅(2.6km)
長野電鉄長野線 / 権堂駅(2.9km)                        

                        

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