生きていく上で といってしまうと大げさにすぎるというもの。もっとシンプルに、自分が普通に生活していくために必要なものは何であろうか。そんな事を考えている。だって明確になっていた方が、なにかと具合がよいではないか。いつどこへいっても快適に住み暮らす事ができる。まぁ今後どこかへ移住することなどないだろうが。 まずは本屋がなければだめだ。 本が好きだから本屋がなければ生きていけない。図書館でもよいのだが、近年目が悪くなってから読むスピードが極端に落ちてしまったので、よそ様に迷惑をかけることになってしまいかねないからだ。ある程度大きな本屋がよい。最低でも神保町の東京堂書店くらいか。なんて贅沢な、Amazonがあるではないかと言われるかもしれないが、やはり目の前に書籍が並んでいないと気がすまない。 次は映画館だ こちらはさほどにこだわりがあるわけではないのだが、私は一般公開されてもすぐにDVD化されたり、配信されないような作品をスクリーンで観るのを好むのだ。したがって小さくともよいのだ。劇場の暗がりに身を潜める。これが快感なのだ。え?じゅうぶんこだわっているだって? 以上のように本屋さんと映画館があればなんとか生活していくことが出来る。もちろん、食料やら生活用品も必要だが、それは私の分野からは少し外れてしまうからよいのだ。 隣に大きな本屋さんがあり、新しい本をいつでも買い求める事が出来る。反対隣には小さいけど渋い作品を上映する映画館がある。見晴らしのよい高台で、前を向くとどこまでも続く水平線、後には高い壮大な山脈。こういう生活をしてみたいものだ。 「すみれ屋」 上田市 真田と東御市をつなぐ山あいの道路。あの道は何という名前なのだろうか。その道の東部湯の丸ICからしばらく入ったところにあるカフェだ。片側は高い山、反対側は高速道路をまたいで望む大眺望。これは見事な眺めだ。白と銀黒を基調とした和の佇まいに心落ち着かされる。中にはいると、大きな開口部からの眺望が素晴らしい。 「くるみパフェ」700円、「すみれ屋ブレンドコーヒー」450円 東御市とくれば胡桃が登場するのは必然であろう。細長いスッキリしたグラスに白と黒のシンプルカラーのパフェ。一番上の生クリームに彩られた褐色のアイスは黒蜜ときなこらしい。変化球的なだがクセになりそうな味わい。砕いたクルミとの相性が絶妙。次に登場するのはバニラアイス。これはまた優しい存在感。そして最後はコーヒーゼリー。無糖で苦味が強く、渋い渋い有様に感動する。 こういうところに住んでみたいな。 とはよく思うことだが、考えてみれば私の住まいは飯綱高原まで車で20分程度の場所にある。徒歩だって行こうと思えば行ける距離にあるのだ。そこに住む、というわけには行かないが、健康のだちせめて休みの日だけでもよいから歩いて絶景を。…という気には絶対にならないからどうしたものか。
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