台風来襲とのことでしたが、雨が止んでいるので、日暮里の三葉堂寫眞機店にレンズの清掃を頼もうと思ったら、お休み。ニューマルヤは休業中。三河島駅まで歩いてくる途中、15時過ぎに、表通りから路地を覗いて、営業中の看板を見つけて入店。頼んだのはアイスコーヒー300円でしたが、トーストと茹で卵までついてきちゃいました。BGMはなし。テレビは競馬中継。
口コミ(2)
オススメ度:100%
三河島駅周辺には、独特な雰囲気を持った店舗群があります。 逍遥すると、懐かしさに満ちた喫茶店が、此処彼処に取り残されています。 路地の奥、商店街と住宅街の境目あたりにある喫茶店に惹かれました。 「喫茶ふじ」と書かれたスタンド看板が、置かれているだけ。 しかも、植木の後ろに隠れるように置かれています。 スタンド看板に営業中のプレートが引っかけられているので、やっているようです。 でも、メニューや価格を示すものは、何もありません。 おそらく、この辺りに居住する常連さんのために、営業を続けてらっしゃるのでしょう。 扉を開けると、意外なことに、私で満席です。 年配の女性グループが、声高に歓談中です。 テレビと、有線が、ダブルで流れています。 そんな状況なのに、すんなり寛げる雰囲気を持っています。 メニューが見当たりません。 あっ、壁の額縁に隠れるように、小さな貼り紙がありました。 コーヒーが250円で、アイスコーヒーが300円……。 客さんに悪いからと、長年変わらずの価格設定なのだそうです。 アイスコーヒーをオーダーしました。 高齢の女性店主がカウンターの向こうで作業を始めます。 何と、アイスコーヒーのオーダーでも、お湯を沸かすところから始め、丁寧に淹れてらっしゃいます。 運ばれてきたものを見て、驚きました。 トーストに、茹で玉子まで付いています。 希望を訊かれて、ジャムまで付けてもらえました。 驚きのあまり、値段を再確認したら、これで300円で間違いないとのこと。 訪問は午後でしたので、モーニングではありません。 濃厚で美味しいコーヒーです。 トーストにはたっぷりジャムを塗らせてもらいます。 茹で玉子は、塩をチョツトだけ。 いいんですか300円で、と思いながら完食です。 このお店は、50年もやってらっしゃるとのこと。 現店主さんは、亡き父親のあとを継がれたのだそうです。