町蕎麦探訪! 翁庵@上野! 明治32年創業の老舗だから、町蕎麦と呼ぶには少し違うかも知れない。 老舗ながらもそんな事は鼻にも掛けない庶民的な雰囲気が、上野の鈴本演芸場の高座に上がる噺家たちからも愛されてきた。 小さんや志ん朝の色紙がそれを物語る。 まずは燗酒をもらう。 醤油が注がれた小皿と共に枝豆が共された。 酒の銘柄はメニューにないから分からないが、松竹梅か菊正宗あたりだろう。普段好んで頼む銘柄ではないが、こういう老舗で呑むと何故か美味しく感じるものだ。 定番中の定番である板わさと、翁庵名物である油揚げ甘辛煮をいただく。 翁庵の板わさの切り方は独特で、切り込みが沢山入っているから、醤油がよく乗る。 醤油だけならまだ良いが、山葵も大変よく乗るから、翁庵で鼻をつまみながら涙を流している飲兵衛は多い。 名物油揚げ甘辛煮は、翁庵のきつねそばをたいそう気に入ったご常連さんが、きつねそばの上だけを肴に注文したのがきっかけらしい。 翁庵特製のそばつゆでじっくりと煮込まれたきつねが1.5cmほどの太めのひもかわ状に切られて出てくる。 こちらにもやはり、たっぷりの山葵が付いてきた。 三本目の燗酒を頼む頃には肴もなくなり、お新香と親子煮を追加した。 スパッと角の立った切り口のお新香までも、江戸っ子らしく潔い。 甘辛い親子煮は長葱の食感がよく、散らされた揉み海苔の香りだけで、もう一合飲めてしまう。 翁庵に来たからには、仕上げは「ねぎせいろ」だ。 温かいつけ汁には、たっぷりの白髪ネギとイカのかき揚げが入っている。 やや緑がかった細い蕎麦はキリリと締められ、辛めのつゆとネギの辛味に非常によく合う。 イカのかき揚げは、サクっとした食感はほぼ皆無で、あくまでも長ネギを立たせる名脇役に徹している。 汁に浸された衣とイカのくにゅりとした食感が、ネギの辛味とシャクシャク感をより一層感じられるように配慮されているのだろう。 上野に来たらお寄りなさい。 翁庵で酒を呑むと、噺家のように粋な饒舌家になれるから。 町蕎麦 老舗の蕎麦
Akira Sugiharaさんの行ったお店
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おにやんま
五反田駅 / うどん
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アシエンダ デル シエロ
代官山駅 / メキシコ料理
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肉の大山 上野店
上野駅 / 洋食
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銀座 朧月
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カナルカフェ
飯田橋駅 / カフェ
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鶯谷園
鶯谷駅 / 焼肉
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神田まつや
淡路町駅 / そば(蕎麦)
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新橋 纏
新橋駅 / ラーメン
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青島食堂 秋葉原店
秋葉原駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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生粋
末広町駅 / 焼肉
- 営業時間外
- ~10000円
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カフェ アクイーユ恵比寿
恵比寿駅 / カフェ
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ジャポネ
銀座一丁目駅 / パスタ
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もつ焼き 大統領 支店
上野駅 / 居酒屋
- ~2000円
- ~3000円
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ロウリーズ・ザ・プライムリブ 恵比寿…
恵比寿駅 / ステーキ
- ~5000円
- ~15000円
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麗郷 渋谷店
渋谷駅 / 台湾料理
- ~2000円
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下町バル ながおか屋
上野広小路駅 / スペインバル
- 営業時間外
- ~4000円
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田中そば店 秋葉原店
末広町駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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ひみつ堂
千駄木駅 / 甘味処
- ~2000円
- ~2000円
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自家製麺 伊藤
赤羽駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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鳥竹総本店
渋谷駅 / 焼き鳥
- ~2000円
- ~4000円