荻窪 邪宗門

おぎくぼじゃしゅうもん

予算
~1000円
~1000円
最寄駅
JR中央・総武線 / 荻窪駅 徒歩1分(61m)
ジャンル
喫茶店 ケーキ屋 スイーツ
定休日
不定休
03-3398-6206

➖ 妖気と仄暗さが場を支配する館 ➖ 初めて邪宗門の扉を開けたのは三十五年前。 伊豆・下田にある「邪宗門」 その当時からアンティーク調で薄暗い喫茶店であった。 夏の暑い盛りに飲んだホットウィンナーコーヒーが忘れられない。 今日訪れた「邪宗門」は荻窪 下田、石打についで三軒目。 この道の達人レビュワー南氏の投稿から現存する最古の「邪宗門」である事を知る。 外観は古めかしい 扉を開けた瞬間どうしていいのか硬直してしまう。 古びたアンティークが至る所にある空間。 骨董なのかガラクタなのか、何にしても想入れの詰まった品々なのであろう。 豆の入った古びたコーヒーミル。 カウンターには背中がかなり曲がった女店主がホットケーキを焼いていた。 立て混んで時間かかるけど良ければ二階へと案内される。 時間かかっても構いませんと言いながら、その二階に上がる事を躊躇してしまう。 梯子の様な急階段は狭く屈みながらの登らないと頭をブツけそうだ。 この昇段する儀式を済ませて二階にたどり着くと先客が四組ヒソヒソ話の最中であった。 席の壁面に雑誌の切り抜きが飾られていた。 泡坂妻夫の書籍を紹介している1ページ。 ここ「邪宗門」が奇術仲間の溜まり場であったと写真で紹介している。 きっと風変わりな仲間の溜まり場であったろう事に興味が湧き、帰宅後ググった。 吉祥寺で始まった「邪宗門」 こちらから暖簾分けで、昭和三十年に荻窪の地で開店とある。 その暖簾分けの条件が「マジックが出来る、儲けを気にしない」この二点だったそうです。 溜まり場から《邪宗門奇術クラブ》なんとも妖艶な響きを名付ける事こそが昭和のバイタリティだと懐古。 結成された一団は杉並公会堂などでライブを行なっていたそうです。 暖簾分けの条件をクリアした店舗が各地にあることがようやく理解できた。 妖気を感じたここ「邪宗門」もオーダーしたウィンナーコーヒーが届くまで、すでに四十分も待っている。 ゆえに空間に溶け込んでしまっている自分がいる。 美人ママも今では背中が曲がり、これが六十一年続いていると言う証の一部なのかもしれない。 一人で店を切り盛りしている事が驚きである。 なんせ、あの急階段を給仕しに何往復もしているのだから。 もしかしたら《邪宗門奇術クラブ》の残していった集大成の裏ワザなのかもしれない。 下田で味わったウィンナーコーヒー以来、「邪宗門」ではコレしか頼んだ記憶しか無い。 妻は終始和やかな顔を一切見せない。 本日のコーヒーが運ばれ様子が変わった。 カップやポットが可愛い。 このポットは保温性を持たせる旧式の物であろうか。 この店に相応しい代物である。 カップやスプーンにも長い時間を過ごしてきた風格が溢れている。 この店には柱時計と鏡がやたらとある。 ボーンボーンと動いている事を知らせるが針が逆転しているように見える。 鏡の奥には奇術師たちが新たなワザを見せ合っている。 そこには、笑顔の一団が幻影となって現れる錯覚に陥る。 # 時空が捻れたままの「邪宗門」 アンティークとかクラシックと言う括りでは語れない。 それが新鮮であった。 今日も美味しくご馳走さまでした。 忘れられない味キャンペーン 老舗喫茶店 時間と時空を楽しむ マニア向け?

Hitoshi Yamamotoさんの行ったお店

荻窪 邪宗門の店舗情報

店舗基本情報 修正依頼

TEL 03-3398-6206
ジャンル
  • 喫茶店
  • ケーキ屋
  • スイーツ
営業時間
定休日
予算
ランチ
~1000円
ディナー
~1000円
クレジットカード
不可

住所 修正依頼

住所
アクセス
                                        ■駅からのアクセス                        
                JR中央・総武線 / 荻窪駅 徒歩1分(61m)
JR中央・総武線 / 阿佐ヶ谷駅 徒歩19分(1.5km)                        

                        

座席 修正依頼

席数

20席

カウンター
喫煙

全面喫煙可

※健康増進法改正に伴い、喫煙情報が未更新の場合がございます。正しい情報はお店へご確認ください。
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個室

サービス・設備などの情報 修正依頼

お店のホームページ https://www.jashumon.com/ogikubo/

03-3398-6206