冨久

オススメのメニュー

口コミ(5)

• • フレンチ
  • 和食
  • 寿司

  500投稿 Masaya Onuki

  • 寿司

  八王子で味わう旨い鮨。 八王子にヤバいおすし屋さんがあるの、知ってる？ 八王子のTOP USER、Rino女史から、八王子一旨い鮨が頂けるお店として「富久」さんへのお誘いを受けた。確かお店は休業中だったはずだが…。なんでも、最近、大将の体調が回復して、営業を再開したとのこと。このところすっかりご無沙汰の八王子だったが、せっかくなので訪問してみることにした。 JR八王子駅からタクシーで10分ほど。浅川橋を渡ってしばらく行ったところに「富久」さんはある。お世辞にも駅から近いとは言えない場所である。八王子にあるお店もずいぶん行ったほうだと思っていたが、さすがにこちらにはお邪魔したことがなかった。さすがはTOP USERである。 暖簾を潜ると、わざわざ遠いところまでありがとうございます、と大将。笑顔が優しい、気さくな御仁である。初訪問につき、おまかせでつまみと握りをお願いすることにした。こちらは、握りを主体に、その合間につまみが出てくる混合スタイル。結論から先に言ってしまうと、これを頂くためならわざわざ八王子まで行く価値は十分にあると思えるほど秀逸な鮨だと感じた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・鮃の昆布〆 美しい白身を上から一枚ずつ食べていく。適度に身が締まり、ねっとりとしていて旨い。白身の下にはコリコリとした食感が楽しい縁側も。 ・自家製唐墨と塩辛 ヤバい。酒を飲んでくれと言わんばかりの香りと味わい。後生大事に少しずつ口に運ぶ。 ・新子(握り) 食べ比べと言って出された二種類の握り。個体の大きさによって酢での〆方を変えているのだそう。熊本産の小さな個体は浅く酢〆にされており、口に含むと溶けてなくなっていく。静岡産の大きな個体にはしっかりと酢をきかせ、食べ応えを重視するという手の込み様。 ・中トロ(握り) エロい。口に入れると、きれいな脂が水のように溶け出し、さらさらと消えていく。脂もしつこくなく、ちょうど良い。 ・白海老(握り) ねっとりと舌にまとわりつきながら、強い甘味を残して消え行く様が秀逸。 ・焼き蛤 湯気が出た熱々をふーふーして。軽く火が通ったレアな身と、香り豊かな出汁が旨い。 ・鯵(握り) すっと入っていく優しい歯触り。その身は肉厚でいて、とても瑞々しい。 ・蛸 硬過ぎず軟らか過ぎず。噛むとしっかり蛸の旨味が感じられ、余計な味がしないのが良い。 ・雲丹といくら(軍艦) 雲丹の軍艦と思いきや、雲丹の下にはいくらが忍ばせてあり、思わず顔も綻ぶ。プチプチと弾けるいくらが雲丹と混ざり合い、最高の融合を見せる。 ・鳥貝(握り) 愛知産。今年の鳥貝はあまり良くないと敬遠する店が多い中、くさみがまったくなく甘味が強い鳥貝の握りに驚く。 ・喉黒の塩焼き 皮目はパリパリ、身はホクホク。箸で身を解そうとすると、脂が流れ出してくる。とろけるような旨さ。 ・障泥烏賊(握り) この烏賊の食べさせ方が面白い。好みの烏賊の食感(硬いか軟らかいか)と、どう食べたいか(塩か醤油か生姜醤油か)を選べというのである。自分の好きなように食べたほうが良いでしょ、と大将。これは初めての経験である。結局、軟らかくなるよう多めに包丁を入れていただき、生姜醤油で頂いた。ねっとりとした身に生姜が香る安定感のある旨さ。 ・車海老(握り) この車海老も食べ方を選べた。生かしゃぶしゃぶか茹でか。ここは冒険せずに茹でた車海老を。ミディアムレアに火が通った身は、噛むとジュワーっとエキスが流れ、海老の香りが口一杯に広がる。 ・大トロ(握り) 口に入れた瞬間に溶けていく。筆舌に尽くしがたく、ただただ旨いというのが精一杯。 ・平貝の磯辺焼き 香ばしく炙った平貝にほんのり山椒。ピリリときいた山椒の辛味が、平貝の甘味を引き立たせている。 ・赤身(握り) 赤身の上に散らした山椒の爽やかな香りが、時折、鼻から抜け、さっぱりとした赤身と相俟って、何とも言えない清涼感をもたらす。 ・穴子(握り)と玉子 ふわふわの穴子。ほんのり甘いツメをたっぷり纏わせて頂きたい。玉子は昔ながらのごわごわ系。 ・なめこのお椀 ・手巻き(トロたく) 最後は刻んだトロとたくあんをたっぷりと入れた手巻きで〆。カリカリと音を立てるたくあんが良いアクセントになっている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 大将のこだわりと丁寧な仕事ぶりが窺い知れる素敵なお店だと思った。満足度も高かったので、また折りを見て訪問したい。 #寿司

お店からのオススメ