宇ち多”@立石! その都市や町を代表するようなランドマークというものがある。 元々ランドマークとは、探検家などがまたそのスタート地点に容易に戻ってこれるようにした単なる目印の事だったが、いつしかその土地のイメージを構成する特徴的な要素として、人々に親しまれ定着していったものを指すようになった。 パリのエッフェル塔やニューヨークの自由の女神像などは、その最たるものであろう。 高層で街のどこからでも見える電波塔や巨大なモニュメントがランドマークとして定着する事が常である。 だが時として、小さな大衆酒場がその役割を担う場合がある。 それが、立石の宇ち多”だ! フランス革命100周年を記念したパリ万博の目玉として建立されたエッフェル塔が、フランス・パリの技術力と近現代化を象徴したように、嘘か信か人口一人当たりの酒場の数が日本一を誇ると言われる立石の象徴が宇ち多”である事は、至極当然であるように思う。 昨年末に宇ち入しようと思っていたが、大行列に諦めて帰ってしまった。 なんとか新年1月のうちに、久しぶりに宇ち入ができた。 令和初宇ち多”である。 煮込みももつ焼きも一皿200円になっている。 初めて宇ち多”に来た時は140円だった記憶がある。 今でも激安なのに、どんだけ安かったのだろうか。 まずは梅割り。 今回はチェイサーのビールもサイダーも頼まないハードボイルド路線に徹する。 注文は、「煮込みフワ入れて」と「タンナマ赤いとこ」。 さらに「かしらタレ」と「大根だけ紅ショウガにお酢」。 開け口に入店したので、「ツル」「ホネ」「シンキ」のプレミア大三元もまだあったが、ボク的にはそれらでお腹いっぱいにするよりレギュラー陣を満足に食べたい日だったので遠慮したのだった。 そして、「アブラタレよく焼き」に「ボイル(レバー)」! 「ボイル(レバー)」は初めて食べた。 比較的最近編み出された新メニューだったらしく、一部の常連さんしか食べていなかった。 その常連さんのマネをして注文したのだ。 極厚ブリブリのレバーが串にささって茹でてある。 それ以上でもそれ以下でもない。 味つけは皿に添えられた塩のみで徹頭徹尾シンプルだ。 茹で加減も絶妙で、うっすらサーモンピンク。 この時点でベルナルド・ベルトリッチ監督の「ラスト・タンゴ・イン・パリ」の映像が脳裏によぎる。 ガトー・バルビエリとオリヴァー・ネルソンのサントラが脳内で再生される。 サスペンスに満ちたジャズ、メランコリックなオーケストレーション、躍動的なタンゴの調べ、エロティックな切望、憂鬱な欲望、不運な運命・・・ ランドマークというものは、必ずしも綺麗ごとばかりではないのだ。
Akira Sugiharaさんの行ったお店
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おにやんま
五反田駅 / うどん
- ~1000円
- ~1000円
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アシエンダ デル シエロ
代官山駅 / メキシコ料理
- ~2000円
- ~4000円
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肉の大山 上野店
上野駅 / 洋食
- ~1000円
- ~2000円
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銀座 朧月
銀座駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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カナルカフェ
飯田橋駅 / カフェ
- ~3000円
- ~5000円
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鶯谷園
鶯谷駅 / 焼肉
- 営業時間外
- ~6000円
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神田まつや
淡路町駅 / そば(蕎麦)
- ~1000円
- ~2000円
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新橋 纏
新橋駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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青島食堂 秋葉原店
秋葉原駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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生粋
末広町駅 / 焼肉
- 営業時間外
- ~10000円
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カフェ アクイーユ恵比寿
恵比寿駅 / カフェ
- ~2000円
- ~3000円
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ジャポネ
銀座一丁目駅 / パスタ
- ~1000円
- ~1000円
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もつ焼き 大統領 支店
上野駅 / 居酒屋
- ~2000円
- ~3000円
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ロウリーズ・ザ・プライムリブ 恵比寿…
恵比寿駅 / ステーキ
- ~5000円
- ~15000円
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麗郷 渋谷店
渋谷駅 / 台湾料理
- ~2000円
- ~4000円
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下町バル ながおか屋
上野広小路駅 / スペインバル
- 営業時間外
- ~4000円
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田中そば店 秋葉原店
末広町駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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ひみつ堂
千駄木駅 / 甘味処
- ~2000円
- ~2000円
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自家製麺 伊藤
赤羽駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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鳥竹総本店
渋谷駅 / 焼き鳥
- ~2000円
- ~4000円