銀座七丁目東側の喫茶店リーフの真向かいにあるが、ビルの一階の前面が地下へ続く階段があって、そのため少し店が引っ込んでいるので存在に気が付かなかった。一休みしようとRettyで検索したらこの店が出てきた。江戸時代から続く店だが、近代的な装いの店である。 写真#1の蒸籠の「御目出糖」の下の段は、水をかけると化学反応で発熱するパックが入っており、この菓子はそのパックの熱で温められて出てくるが、ホカホカというわけでもない。それでも、日本酒と同じで人肌に熱すると味覚が一番敏感になって甘さを感じることができるのである。 笹の葉で包んであるのは生麩に青海苔を混ぜたお団子で、こちらは冷やしてある。青海苔の香りが口内へ広がり、爽やかな感じがした。青海苔で出す季節はもう終わりだという。餡は漉し餡で生麩から出たのか水分が多めである。まあ、青海苔が主役なので問題ないと思う。これはサービス品なのでいつも出てくるわけではない。 最初の膳を終わると次の膳が出てくる。おかわり無料のほうじ茶と菓子。右から息災焼きで裏に黒糖を塗って焼いてある。真ん中が和三盆糖、左が歌舞伎座横に移転した松崎煎餅の黒胡麻煎餅である。最後に口に入れた黒胡麻煎餅の塩気が口の中を中和させて実に宜しいのである。 BGMはトランペットのジャジーなソロ。気がついたらピアノも入っていた。ご機嫌な空間である。
駅から近い
クレカ・PayPay決済可
ランチ営業あり