とんかつを生んだ日本に居て、美味いとんかつを出すこの店でそのとんかつを食べられることに感謝する。 上ロースかつ定食を頂く。大将の話では230グラムの肉を使っているそうで、期待が昂まる。夕食にはやや早い時刻なので、客はあと一人。カウンターの向こうに大きめのフライヤーが望める。 フライヤーが大きいということは大事で、熱容量が大きいからカツを投げ込んでも油の温度が下がらない。大きな銭湯の風呂に何人入っても湯温は下がらないが、家庭用の浴槽に冷えた身体を沈めるとてきめんに湯がぬるくなる。 まず、何もつけずに箸を持ち上げ口まで持ってくると、ラードの甘い香りが鼻をくすぐる。どこの街にもあった精肉店。そこからただようコロッケを揚げている油の匂いだ。昭和の東京オリンピックを知る世代には郷愁をそそるボディーブローだ。 次に、カウンターに並べてある三種類の塩を其々に楽しんでみる。それらは、モンゴル、沖縄、ボリビアが産地である。茫漠たる草原、群青の海、そしてウユニ湖の鏡面。結局、ボリビアの岩塩のパンチ力が強く、ニターリと笑んでしまう。 肉はロースなのだが脂身が少なく、赤身の部分もヒレ肉のような印象である。この私、「ロース」ばかりで「上ロース」など食べたことがないので、これが「上」の所以なのかもしれない。ちなみにここの店のメニューはほとんどが「上」か「特」が頭に付いている。さすが銀座である。 コロモのイガイガははっきりしているが、薄くついているので肉の味を妨げない。コロモが厚いとそこに含まれるアブラが肉の味の邪魔をするのだ。 ソースは、やや甘であるがとんかつの味を殺さないように控えめな味である。 ご飯は、夕方の部が始まった幕開けの時間帯で炊きたてを出されたので、文句なし。 白味噌の豚汁は具沢山で、大根、玉葱、牛蒡、生姜が汁より量が多い。優しい味である。大きめに切った大根が嬉しい。 なお、お新香は付いていない。 なお、蒲田と大門に同じ名前の店があり、銀座店は三店舗目の店である。
Hitoshi Tanakaさんの行ったお店
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Brooklyn Parlor SHINJUKU
新宿三丁目駅 / カフェ
- ~2000円
- ~4000円
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おにやんま
五反田駅 / うどん
- ~1000円
- ~1000円
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日本橋 天丼 金子半之助 日本橋本店
三越前駅 / 丼もの
- ~1000円
- ~1000円
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すごい煮干ラーメン 凪 新宿ゴールデン…
新宿三丁目駅 / ラーメン
- ~2000円
- ~2000円
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六厘舎 東京ラーメンストリート
東京駅 / つけ麺
- ~1000円
- ~1000円
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本家 第一旭 本店
京都駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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つけ麺 五ノ神製作所
新宿三丁目駅 / つけ麺
- ~1000円
- ~1000円
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肉の大山 上野店
上野駅 / 洋食
- ~1000円
- ~2000円
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Pizzeria e trattoria da ISA
中目黒駅 / イタリア料理
- ~2000円
- ~4000円
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GURGAON
銀座一丁目駅 / カレー
- ~2000円
- ~4000円
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アンティーカ ピッツェリア ダ ミケー…
恵比寿駅 / ピザ
- ~2000円
- ~4000円
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銀座 佐藤養助
銀座駅 / うどん
- ~2000円
- ~2000円
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丸鶏 るいすけ
西新宿駅 / 焼き鳥
- 営業時間外
- ~4000円
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黒毛和牛バーガー BLACOWS
恵比寿駅 / ハンバーガー
- ~3000円
- ~4000円
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山東 1号店
元町・中華街駅 / 中華料理
- ~2000円
- ~3000円
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ジャッキー ステーキハウス
旭橋駅 / ステーキ
- ~3000円
- ~3000円
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あつた蓬莱軒 本店
熱田神宮伝馬町駅 / うなぎ
- ~4000円
- ~4000円
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青島食堂 秋葉原店
秋葉原駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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カフェ アクイーユ恵比寿
恵比寿駅 / カフェ
- ~2000円
- ~3000円
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麗郷 渋谷店
渋谷駅 / 台湾料理
- ~2000円
- ~4000円