金田中 庵

かねたなか あん

予算
~30000円
~3000円
最寄駅
東京メトロ銀座線 / 銀座駅 徒歩5分(370m)
ジャンル
割烹・小料理屋 日本料理 刺身 懐石料理
定休日
毎週日曜日 祝日
03-3289-8822

先付けに、四種の野菜の煮物が出てきた。隠元豆独特の香りが濃く鼻に届く。野菜の匂いをこんなに鮮やかに感じたのは実に久方ぶりである。あの青い香りを出すためには、煮るのではなく蒸しているのであろうか。蓮根はその持ち味のさっくりとした歯応えを保ちながらも根菜の持つ土の匂い、暖かさを伝えてくれています。茄子はお約束通りに出汁をたっぷりと吸い込んでいますが、決してスポンジーではなくて果肉もしっかりとしています。どうやって煮たら、各々の野菜の背筋がピンとさせることができるのでありましょうか。 蕎麦つゆのような濃い醤油の出汁に野菜がその身の三分の一ほど浸かっているが、各々の野菜はこれとは違った出汁で炊いてある。その味の濃さの対比がうまい。 どんぶりが来る前に、お新香。牛蒡の味噌漬け、胡瓜の糠漬け、白菜の塩漬けの丸い小皿。その横にマッチ箱のような小振りの四角の皿には擂り下ろした山葵に、炒った白胡麻が振ってある。 どうぞとやってきたどんぶりの上には、鮪、鯛、寒鰤の刺身が味付けされて三、四切れずつ載せてあり、それらの上に長葱と茗荷を非常に薄く削いだように切った輪切りを摘んで山の形に盛って、細めの浅葱を切ったものをぱらぱらと零してある。更には醤油漬けのイクラ、それらは丸で糸の切れた真珠の首飾りのの珠のように散らばっております。 鮪は、大トロ、中トロ、赤身と三段階の脂の甘みが楽しめるバリエーションになっています。下味がついていると申し上げましたが、なんのソースなのか、私にはわかりません。話が飛びますが、赤だしの黒七味の香りと刺激がこれほど引き立った料理は食したことがありません。黒七味汁と申し上げても宜しいのではないかと思いました。 刺身を一口食べた後に、ご飯にお箸を向けて気がついた。卵黄がご飯にまぶしてあるのだ。ただの醤油ご飯ではなくて、卵かけご飯なのだ。ニッポン人のDNAに刻み込まれた生卵の受け入れ態勢で降参してしまった。頰が緩みます。目尻が下がります。口角が上がります。 あっという間に平らげてしまって、デザート。嶺岡豆腐にラフランスの一切れが浮かべてあります。 ラフランスはご存知、洋梨の高級品。「フランス」と名前がついているくらいでフランス生まれですが、栽培が難しいので本国のフランスではもう作られていなくて、日本人がそのバトンを引き受けて作っていると日曜日の某ラジオ番組でお話ししておりました。銀座で食べるのに相応しい果実であります。 嶺岡豆腐というのは、ミルク豆腐でして牛乳の甘みでニッコリします。なんで嶺岡豆腐というのかはネットで検索してください。私もググってみて初めて知りました。

Hitoshi Tanakaさんの行ったお店

金田中 庵の店舗情報

店舗基本情報 修正依頼

TEL 03-3289-8822
ジャンル
  • 割烹・小料理屋
  • 日本料理
  • 刺身
  • 懐石料理
営業時間
定休日
予算
ランチ
~3000円
ディナー
~30000円
クレジットカード
  • Amex

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住所
アクセス
                                        ■駅からのアクセス                        
                東京メトロ銀座線 / 銀座駅 徒歩5分(370m)
JR山手線 / 新橋駅 徒歩7分(520m)
東京メトロ日比谷線 / 日比谷駅 徒歩8分(570m)                        

                        

座席 修正依頼

席数

21席

カウンター
喫煙 不可
※健康増進法改正に伴い、喫煙情報が未更新の場合がございます。正しい情報はお店へご確認ください。
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個室

03-3289-8822