2000年頃、酒好きに影響を与えたであろう 村上春樹の一冊の紀行文がある。 「もし僕らのことばがウイスキーだったなら」 シングルモルトの聖地への旅行記だ。 この本が世に出ると、 当時、麻布十番のイケてるBARでは 「生牡蠣のボウモアかけ」が出てきたものだ。 村上春樹はこう記している。 「牡蠣の潮くささと、アイラ・ウィスキーの あの個性的な、海霧のような煙っぽさが、 口の中でとろりと和合する。」 そして、 「・・・殻の中に残った汁と ウィスキーの混じったものを、ぐいと飲む。 それを儀式のように、6回繰り返す。 至福である。人生とはかくも単純なことで、 かくも美しく輝くものなのだ。」 12年前、私がペスカデリア赤坂店に 初めて行った時に、 長田店長に、村上春樹の紀行文の話をした。 すると、長田さんが 「今からボウモアを買ってきます!」と言い、 本当に私に出してくれた。 感激したのは言うまでもない。 生牡蠣にボウモアをかけて、食べられるのだ。 実践すると、生牡蠣がとにかく甘く、 舌の上でとろりと和合した。 村上春樹は間違っていなかった。 我々のテーブルが大いに盛り上がる。 すると、周囲のお客さんにも波及。 「あの食べ方がしたい」とのリクエストが 長田店長に出され、 ボウモアが各テーブルに並んだのだ。 その後、赤坂店にボウモアが常備され 銀座店のメニューにもボウモアが入った。 夏は岩牡蠣を楽しみにペスカデリアに行く。 三重の「浦村」と富山の「新湊」を3ピースづつ食べたが、 富山の岩牡蠣は、 プリプリの身を噛み締めた時に広がる 柔らかい甘みが印象に残った。 もちろん、ボウモアをかけて楽しんだ。 さらに釜石と北海道厚岸の真牡蠣を 2ピースづつ食べた。 釜石の特大の牡蠣は、肉厚で、 一口で頬張ると、濃厚な味が広がった。 そして、秋風が木枯らしに変わった11月下旬、 7種類の牡蠣の「食べ比べセット」を注文したが、 釜石の牡蠣の味わいが一番好きだ。 夏に食べた時と比べて、やや小ぶりになっていたが、 旨みのバランスは素晴らしく、 さらに釜石を5ピース追加。 北海道厚岸の「カキえもん」と 兵庫坂越湾の「牡蠣嫁」も2ピースづつ注文した。 生牡蠣にボウホアを垂らす。 私は赤坂店から銀座店に異動した長田店長に こう伝えた。 「最高に美味しいです!!」 オイスターバー 銀座で食事 牡蠣にボウモア
Takehiko Nishiさんの行ったお店
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うなぎ亭 友栄
風祭駅 / うなぎ
- ~6000円
- ~6000円
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ROAST HORSE ローストホース
/ 馬肉料理
- 営業時間外
- ~8000円
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ヤキニク ホルモン どうげん
渋谷駅 / 焼肉
- ~5000円
- ~5000円
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金竜山
白金高輪駅 / 焼肉
- 営業時間外
- ~15000円
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富松うなぎ屋 黒田本店
大善寺駅 / うなぎ
- ~3000円
- ~3000円
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蕎麦きり みまき
赤坂見附駅 / そば(蕎麦)
- ~1000円
- ~4000円
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つけ麺屋 やすべえ 赤坂店
赤坂駅 / つけ麺
- ~1000円
- ~1000円
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ホルモン屋 だん 新橋総本店
新橋駅 / ホルモン
- 営業時間外
- ~5000円
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ペスカデリア 銀座店
銀座駅 / 魚介・海鮮料理
- 営業時間外
- ~6000円
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広東料理 南粤美食
元町・中華街駅 / 広東料理
- ~1000円
- ~2000円
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東京台湾
中目黒駅 / 台湾料理
- ~2000円
- ~4000円
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鮨 太一
銀座駅 / 寿司
- ~4000円
- ~20000円
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タツミ
中目黒駅 / フランス料理
- 営業時間外
- ~10000円
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アクアマーレ
浦賀駅 / イタリア料理
- ~2000円
- ~5000円
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ル・コントワール
等々力駅 / スイーツ
- ~3000円
- ~3000円
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肉庵 小滝野
白金高輪駅 / 焼肉
- ~2000円
- ~10000円
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新ばし しみづ
新橋駅 / 寿司
- ~10000円
- ~20000円
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あじ平
北巽駅 / ふぐ料理
- 営業時間外
- ~6000円
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鮨 桂太
築地駅 / 寿司
- ~10000円
- ~20000円
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赤坂ごはん 山ね家
赤坂駅 / 定食
- ~2000円
- 営業時間外