この時期になると土用の丑の日が待ちきれず早々と鰻屋に行ってしまう。今年は「竹葉亭」木挽丁本店。歴史を感じさせる店構えは情緒たっぷり。暮れなずむ銀座八丁目の路地に静かに佇む店の前には出迎えの中居さんが並んでいる。 テーブル席は7割がた埋まっており静謐な空気が流れている。店の格が客をして静かな賑わいを醸し出させている。 注文は鰻の丼だが、その前に軽く胃袋を満たしたくなって「鯛茶漬け」を注文。 ビール小瓶をやりながら待つことほんのひとしきり、「鯛茶漬け」が届く。新鮮な鯛を短冊に切って芳醇なゴマだれに漬け込んある。初めは鯛の切り身をご飯に乗せ、軽くすり潰した胡麻、ワサビ、刻み海苔をトッピングして頂く。胡麻だれに混ぜた醤油が効いて味はほんのちょっとだけ辛めだが真っ白なご飯のオカズとしてはぴったりだ。二杯目は同じ組み合わせのセットにお茶をかけて茶ずけ状態で頂く。鯛に纏わり付いた胡麻だれがお茶で薄まりダシ感が広がって絶妙のバランスとなる。ついついズズーと啜って仕舞う。付け合わせの漬物を頂くと旨さのプチ興奮が何故か落ち着く。日本食の取り合わせの妙だ。 暫し間合いを取って「鰻丼」(b)を発注する。鰻丼はaとbが有りbが鰻が大きい。 大きな木鉢の丼に入った鰻と、どこまでも透明で品のある肝吸いが届く。鰻は国産(?)、250g程度の食べ頃の大きさで焦げ目も無い。美しく焼き上げられた表面は腕のある職人のなせる技。口に含むとふっくらした感触が伝わってくる。味は麻布の野田岩より醤油の効いたスッキリ感がある。如何にも東京の味付けだ。たっぷりご飯に絡んだタレと頂くともう止まらない。絶妙の味はやはり老舗の味と云うほかない。 肝吸いの出汁は微妙な薄味で、初めは物足りなさを感じるが、頂くに連れてその味わい深さに驚かされる。 デザートは梅型の最中。 満腹状態で美味さに感謝しつつお勘定を済ませる。お値段はこのご時世にしては極めて良心的。再来を決意しつつ店を後に帰路に着いた。
Akio Kawaseさんの行ったお店
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T.Y. HARBOR
天王洲アイル駅 / ダイニングバー
- ~2000円
- ~6000円
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アカシア 新宿本店
新宿西口駅 / 洋食
- ~2000円
- ~2000円
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とんかつ とんき 目黒本店
目黒駅 / とんかつ
- 営業時間外
- ~2000円
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かんだ やぶそば
淡路町駅 / そば(蕎麦)
- ~2000円
- ~4000円
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バルバッコア 青山本店
表参道駅 / シュラスコ
- ~6000円
- ~10000円
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永楽
大井町駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~2000円
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大衆割烹 三州屋 銀座店
銀座一丁目駅 / 割烹・小料理屋
- ~2000円
- ~4000円
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とんかつ山家 御徒町店
上野広小路駅 / とんかつ
- ~1000円
- ~1000円
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銀座 久兵衛銀座本店
新橋駅 / 寿司
- ~10000円
- ~30000円
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餃子の店 おけ以
飯田橋駅 / 餃子
- ~2000円
- ~2000円
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とんかつ 銀座梅林 本店
東銀座駅 / とんかつ
- ~2000円
- ~3000円
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五代目 野田岩 麻布飯倉本店
赤羽橋駅 / うなぎ
- ~4000円
- ~10000円
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上野 藪そば
上野駅 / そば(蕎麦)
- ~2000円
- ~2000円
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AUX BACCHANALES 銀座
銀座駅 / カフェ
- ~2000円
- ~4000円
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尾花
南千住駅 / うなぎ
- ~6000円
- ~6000円
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筑紫樓 恵比寿店
恵比寿駅 / 中華料理
- ~3000円
- ~15000円
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食彩 かどた
恵比寿駅 / 懐石料理
- ~2000円
- ~8000円
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千疋屋 フルーツパーラー&デーメーテー…
三越前駅 / スイーツ
- ~2000円
- ~5000円
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尾張屋 本店
浅草駅 / そば(蕎麦)
- ~1000円
- ~2000円
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野毛末広
桜木町駅 / 焼き鳥
- ~2000円
- ~3000円