ときめきを失くした永遠より熱い刹那を!いい意味でえぐいagの開米千鶴氏が創るイノベーティブ料理の数々は食材への愛に溢れるセンスが光るひと皿ばかりで美味しいのはもちろんのこと心まで満たされていくうまし! 訪問 2025年2月27日 場所 武蔵小山駅から歩いて4分 予約 あり・お誘い・不明 待ち 予約のためなし 人数 2人 金額 15500円/人 注文 agディナーコース ・甘海老 石蓴 ・アメリカンドッグ ・独活 アスパラガス 蛍烏賊 山羊チーズ ・nemoのバゲット ・赤海老 新玉葱 もち麦 ・山梨みやまさんの岩魚 サヴォイキャベツ ・子羊 パースニップ 芹 ・キウイ ディル リコッタ ・苺ショートケーキ ・金柑フィナンシェ ・いしい園のお茶マカロン ・アメリカーノ アルコールペアリング ・Domaine Martin Les Perles des Rochettes Brut ・Bojanovský Sklep Uherek Sarmantní Pálava 2023 ・François Lurton Les Fumées Blanches Gris de Sauvignon 2023 ・Altavins Ic Ilercavonia Blanca 2021 ・Soproni Kékfrankos 2019 メモ 武蔵小山あるイノベーティブ。東急目黒線の武蔵小山駅から徒歩7分。シェフは開米千鶴氏。2024年1月26日オープン。定休日は火曜日と水曜日。営業時間は17時30分から22時30分まで。席は1階にカウンター4席と2階にテーブル16席。予約可。予約は電話のほかTable Checkからネット予約を受け付けている。カード可、電子マネー可、PayPay可。サービス料なし。お店のInstagramあり。
口コミ(2)
オススメ度:100%
武蔵小山駅から徒歩7分ほどのところにあるフレンチベースのイノベーティブレストラン。すぐ近くのサウナ施設"清水湯'へ度々訪れるのですが、その道すがらここの「通行人の方からよく聞かれること、まとめました。」と書かれたユニークな看板(※写真参照)を見かけて、かねてより気になっていたお店でした。 ちなみに先に結論を書きますが、実際に行ってみたらコースのボリュームが想像以上に多く(逆詐欺級)、またグラスワインの設定もリーズナブルと、非常にコストパフォーマンスの高いレストランでした! 現状、隠れ家なのが勿体なさすぎるくらい。 もっと評価されていいです…!!! ただし、こちらのお店は食材ロス削減のためのサスティナブルな取り組みをされており、基本的には事前予約無しの訪問はNGです。 そこだけあらかじめご注意を。 さて、気になっていたユニークな看板によると、 「Q.なに屋さんですか? A.フレンチベースのレストランです。」 …とのことだったので、ビストロ好きの友人を誘ってコース「agディナーコース」¥11,000をいただいてみました。 予約時には5〜6品程度のコースとの記載があったのですが…実際にはアミューズ2品+冷前菜+温温菜+魚メイン+お肉メイン+デザート2品+焼き菓子と9品にも及ぶ構成でした。(しかも焼き菓子は2種類) これで¥11,000はあまりにもお安くて衝撃でした。。 今回いただいたメニューは以下の通りです。 ◇︎____________◇ agディナーコース ¥11,000 ・前菜①:蟹 相馬味噌 …トマトクラッカーの上にセイコガニを相馬味噌入りマヨネーズで和えたものをオン。一番上にセイコガニの卵も乗って、ひと口ながら蟹の旨みがいっぱいでした。 ・前菜②:北海道鱈白子焼き加子 …可愛い卵形の器に入って出てきました。シェフ曰く「この卵の器を使いたくて考えました」とのことで、エッグプラント=茄子と白子と卵に関する食材で組み合わせられています。茄子の皮までパウダーにして使っており、食材ロス削減というお店のコンセプトも反映されています。 ・冷菜:信夫山青柚子 蕪 鰤 そうま梨 …個人的にドンピシャだった品。「信夫山青柚子」とは、大震災の影響で一時的に出荷停止となってしまい、その後出荷再開した柚子だそう。この味を絶やさないためにとの思いからagさんで使っているとのこと。 ・温菜:北海道リードヴォー 人参 花椒 …棒状に整形し柔らかく煮込んだリードヴォーをニンジン、春菊、食用花とともにブーケのように美しく盛り付けられた一皿でした。花椒のアクセントが良かったです! ・魚のメイン:北海道鮫鰈 牛蒡 舞茸 …おそらくサメカレイは初めて食べたかも。ポワレにされているので、サクサクとした皮の食感が楽しめました。そして干し舞茸から出汁を取ったというソースが非常に美味しい。滋味深さと新しさのあるお料理でした。 ・肉のメイン:北海道白糠町松野さんが獲った蝦夷鹿 …グルメな方ならよくご存知であろう松野さんの蝦夷鹿!蝦夷鹿のローストの美味しさはもはや説明不要です。個人的にグッときたのが、付け合わせのモリーユ茸と蕎麦の実ともち麦のリゾットでした。これだけ一皿食べれるくらい美味しいです笑 ・アバンデセール:キウイディル リコッタ …リコッタチーズのエスプーマとキウイのアイスを合わせ、さらにそこにエルダーフラワーのジュレを合わせたおしゃれすぎる一皿。その上に載っているのは液体窒素で固めたイタリアンメレンゲとのこと…!どうやったらこんな料理が思いつくの?と感じるほどの組み合わせでした。 ・グランデセール:季節の地面 …その時期の地面をデザートに落とし込んで表現したもの。11月末の落ち葉や枯れ木があわさった地面をかぼちゃのピューレや栗、そして中に隠れた金木犀のアイスで表現されており、もはや芸術品と言っていいほどの仕上がりでした。 ・お茶菓子:金柑のフィナンシェ、早生みかんのムース ◇︎____________◇ 気になっていたところにいざ飛び込んでみたら、このお店の良さがもっと伝わってほしいなぁという気持ちに心からなったので、久々に長文レビューしてしまいました。。 長くなりましたが、フレンチやワインがお好きな武蔵小山周辺の皆さまにはぜひ一度訪れてみていただきたいです。 私もまたお伺いします!ごちそうさまでした。