ほーるーもーんパワー!!炸裂!!
「A4ランクの焼肉をリーズナブルに楽しめる」というキャッチフレーズで展開中の立ち喰いの焼肉屋さん。高円寺でも営業していました。立ち喰いとはいえカウンターにはスツール完備。落ち着いて座って食べられます。……って、立ち喰いじゃないじゃん。まあ座って食べれた方が嬉しいけど。カウンターに垂れ下がるひとり一本の排煙筒がスチームパンクっぽくてかっこいい。夜はここにグリルを並べて焼肉するのか。立ち喰いとはいえ安かろう悪かろうの激安店ではありません。メニューを見ると立ち喰いにしてはちょいとお高めな感じかな。この肉質にしてこの値段なら安いかも、というあたりを狙ってる感じ。いいお肉を気軽にお手軽に楽しむ、というのがコンセプトみたいです。
そんなお肉屋さんのリーズナブルなランチメニューが3種類。「牛肉鬼入れの牛すじカレー」600円「黒毛和牛をふんだんに使用したさすらいの牛丼」760円と「全国丼グランプリ金賞連続受賞の牛ホルモン丼」すっごく名前に凝るのね。肉屋らしいラインナップ。今日のランチはホルモン丼850円+大盛100円を選択。
もともとホルモンはいっちゃ悪いが捨てるしかない屑肉を使った場末の安かろう悪かろうなジャンクメニューだったはず。焼肉を食べる金がないから臭くて不味い臓物を仕方なく食べて、お腹いっぱいにはなったけど脂が重くてちょっと胃がムカムカ……みたいなトラウマがある。ところがどっこいここが日本人の悪いとこ。そのジャンクメニューがいつの間にか洗練されて近頃のホルモン焼きの美味いこと美味いこと。まるで別の食材。
ホルモンってきちんと処理してあると臭みもなく淡白で上質な脂がのっててむしろ美味しい。コリコリした食感、噛むほどに滲み出る脂の旨味。しかもこれが100円の力だっ!さすが大盛。ご飯の上にたっぷりホルモンがのって、栄養満点がっつりガツガツ食べれちゃう。お肉に絡む醤油ダレが香ばしい。お肉の茶色い印象も青葱と紅生姜が彩ってお洒落綺麗で箸が進むにつれテンション↑↑。お新香にセロリのキムチが添えられていました。コリコリ。はじめて食べた。赤くないよ?黄色いよ。へー、これもキムチなんだ。もともとセロリが香草なせいかキムチ臭くなくておいしい。キムチはこれくらい控えめな方が好みかな。これに葱とワカメのお味噌汁が付きます。お腹いっぱいうーん満足。ホルモンでパワー全開充填完了って感じ。
問題はホルモンって臓物なだけにここまで処理するのがとてもとてもとても面倒くさいってこと。肉自体は捨て値で売られていても、ホルモンの店での価格は人件費というか店の技術料ってことになりがち。だからホルモン丼をおいしく作ろうと思ったら牛丼より高くなっちゃう。それでもこのお値段でお気軽にこの一杯を食べられるのは多店舗経営している専門店のセントラルキッチンあればこそ?これだけ食材への目利き、厨房の技術が露骨に味に反映される食材もそうはないだろうね。焼肉屋ではレバーは最初の方で注文するけど、ホルモンは店を信用できるようになるまで頼まないもんなー。
ここお店は綺麗だし、安心して食べられました♪