「一政鮨」は、江戸慶応年間の創業で、現在は5代目。
4代目の奥様も、店を手伝われています。
昨日伺った「みますや」は、昭和20(1945)年3月10日未明の東京大空襲を焼け残りました。
一方、「一政鮨」は、店の二階に焼夷弾が落ち、全て焼けてしまって古い物は何も残っていないそうです。
「みますや」と「一政鮨」の間は230m程度です。
こちらのランチメニューは次の2つ。
「ねぎとろ山かけ丼」870円
「一政丼」1,080円
店名が付けられた「一政丼」をお願いしました。
まず最初に、小鉢と味噌汁が出てきます。
小鉢は、もやしと水菜で、「味がついているのでそのまま食べてみてください」と案内されました。
シャキッとしてなかなか美味しい。
ランチメニューにあった「一政丼」のネタは、「生くろまぐろ」「ねぎとろ」「すみいか」「かつお」「ほたて貝」「あなご」「いくら」です。
しかしながらネタは入荷状況によって変更される旨の記載があり、今日は「すみいか」が無く、「けんさきいか」「ほたるいか」そして「しゃこ」が載っています。
どのネタも肉厚で、酢飯は宮城県産ササニシキ。
同価格帯の他店の海鮮丼とは別格の美味しさでした。
神田の老舗鮨屋は、庶民派で確りとしたものをリーズナブルに食べさせてくれる気がします。
古い物は残っていなくとも、江戸前ずしとしてのこだわりは引き継がれているように感じました。