日本橋人形町に、「小春軒」というお店があります。 暖簾や正面看板には「西洋御料理」と書かれています。 (「西洋料理」ではなく、「西洋御料理」です。) そして、建物上部の張出看板には、「洋食」です。 創業は、何と明治45(1912)年。 106年の歴史を持つお店です。 初代店主は、山県有朋のお抱え料理人だった方。 初代の「小」島種三郎さんが、山県家の女中頭だった「春」さんと結婚して、開いたお店。 二人の名前から1文字ずつ取って、「小春軒」としました。 現在の店舗は、戦後に建て直されたもの。 吊された照明などの内装に歴史が感じられます。 此方は相席前提のお店。 扉を開けると、開店直後から、ほぼ満席状態。 揚げ物を担当しているのが三代目。 焼き物は、四代目。 そして、フロアに立つ女将さんは、三代目の奥さま。 ご年配の女将さんの、にこやかな対応が魅力的。 私の後から、若い女性客が入ってきました。 荷物が置ける、テーブル奥側の席をご案内しています。 若い女性は、「(手前に)人がいらっしゃるので」と、戸惑っています。 「一緒の席に座れないと、ウチでは食べれませんよ」 女将さんは、そう明るい声で言いつつ、手前の方に椅子を引いてもらっていました。 私は、「小春軒特製カツ丼」1,300円をオーダー。 「特製」と付いているのは、この「カツ丼」が一般的なものとは異なるからです。 此方の初代が考案した、特別なもの。 そのメニューを、四代目が修業先から戻ったのを機に、三代目が再現されました。 まず、玉子とじにはなっていません。 上に、半熟の目玉焼きが載っているだけ。 その下のカツは、大きな物を切ったものではありません。 小さなサイズで揚げたものが、5切れほど載っています。 そこに、下ゆでしたジャガイモと人参、玉葱とグリンピースが加わり、割り下で煮てあります。 割り下に隠し味として加えた、デミグラスソースがポイント。 目玉焼きの黄身をとろりと崩すと、もう、たまらず、一気に食べ進めます。 素晴らしい香りとコクです。 味噌汁も、シジミの滋味が、染み入ります。 さすが「西洋御料理」店の「カツ丼」です。
南 たすくさんの行ったお店
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YOU
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うどん 丸香
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アカシア 新宿本店
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自家製麺 伊藤
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神保町駅 / カレー
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むさしや
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ガヴィアル
神保町駅 / カレー
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味坊
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ムルギー
渋谷駅 / カレー
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中華そば 青葉 中野本店
中野駅 / ラーメン
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さぼうる2
神保町駅 / 喫茶店
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一滴八銭屋 新宿本店
新宿駅 / うどん
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九十九ラーメン 恵比寿本店
恵比寿駅 / ラーメン
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麺巧 潮
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センターグリル
桜木町駅 / 洋食
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つじ田 神田御茶ノ水店
小川町駅 / つけ麺
- ~1000円
- ~1000円