蓮池 奈種彩

なたねいろ

予算
~10000円
営業時間外
最寄駅
千葉都市モノレール1号線 / 葭川公園駅 徒歩5分(350m)
ジャンル
割烹・小料理屋 居酒屋 刺身 おばんざい テイクアウト
定休日
毎週日曜日 祝日
043-223-6230

ノブレス・オブリージュ(仏: noblesse oblige)という言葉をご存じだろうか? 直訳すると「高貴さは(義務を)強制する」を意味する。 一般的に財や権力、社会的地位を持つ者にはそれ相応の責任が伴うことを指す。 日本では古くから「武士は食わねど高楊枝」という言葉が存在する。 名誉を重んじる武士は、貧しくて空腹でも満腹を装って気位を高く持って生きるべきだという考え方だ。 阪神淡路や先の3.11の未曾有の大震災の時にも、日本人は沈着冷静に秩序を守り、大きな混乱を招くことなく復興に向け耐えた。 有事の際、私利私欲に走り、商店での盗難などが横行する事が当たり前の海外から、度々称賛されていることはすでに周知の通りだ。 このような日本人の私利私欲に走らず、気位を高く持つ精神性(=ノブレス・オブリージュ)はすでに100年以上前に新渡戸稲造の著書「武士道」により説明づけられている。 奈種彩では、美味しい純米酒が呑める。 逆に日本酒に限って言えば純米酒しか置いていない。 現在、わざわざ「純米酒」と断るように記せねばならないが、本来の日本酒は全て「純米酒」であった。 「純米酒」とは、米、水、米麹だけで造られる純粋な本来あるべき姿の日本酒を言う。 第二次世界大戦中、深刻な米不足に陥った。 だが、軍人の士気高揚と酒税による税収入は戦時下の日本に取って、とても重要な役割を担っていた。 そこで開発されたのが「三倍増醸酒」である。 米と米麹で作ったもろみに清酒と同濃度に水で希釈した醸造アルコールを入れ、糖類、酸味料、グルタミン酸ソーダなどを添加して味を調える。 こうしてできた増醸酒は純米酒に比べ、3分の一の量の米で日本酒が造れた。だから、これが重宝された時代だった。 だが、戦後、日本は高度成長期を迎え、豊食の米余りの時代にまで突入するが、この「三倍増醸酒」がそのコスト的な効率の良さから廃れるどころか主流になってしまったのである。 千年以上続いた本来の日本酒の姿がコストや効率の観点を優先され、消えていく時代に突入した。 そのことに異を発したのが、埼玉県蓮田市にある神亀酒造の小川原専務である。 神亀酒造は昭和62年に仕込む酒のすべてを純米酒に転換し、戦後初の全量純米蔵となった。 さらに、手造りの純米酒は「時間による熟成が加わることで、酒の味はさらに豊穣なものへと開花する」と、蔵内で長期熟成させる事も実施した。 現在の酒蔵に対する酒税は、酒が市場に流れる際に税金を課す「蔵出し税」のため、春日部税務署はなかなか出荷しない神亀酒造に睨みをきかせ廃業に追い込まれる危機もあった。 もし、小川原専務が私利私欲と目先の利益にだけに邁進していたら、今もなお添加物にまみれた日本酒が横行していたかもしれない。 現在、多くの酒蔵が小川原専務の思想に共感し、本来の日本酒の姿へ回帰しようとしている。 まさに、神亀酒造の小川原専務は日本酒界の「ノブレス・オブリージュ」の鏡と言える。 やっと本題に入る。 ボクは十数年前に神亀に出会い、ことあるごとに純米酒の魅力と普及を酒席を共にする呑兵衛達に問いて来たが、一番に共感してくれたのが奈種彩の女将であった。 奈種彩は開店からまだ1年半強であるが、女将のつける燗酒は急激に美味しくなった。 彼女の中にある「ノブレス・オブリージュ」が開眼した事ともう一つ、酒そのもの及び酒造りに存在する、ある種の神秘性に気づいたからではないかと感じている。 良い酒を醸すには、良い米、良い水、良い造り手(杜氏)が必要だが、それだけでは説明に尽くしがたい「神」が宿っている事に気づいたのではないか? ヒトは自然の前に常に謙虚であるべきなのだ。 「酒は純米 燗なら尚良し」 小川原専務は言う、 酒蔵の仕事とは、今だけ、一代だけ、自分たちだけという刹那ではなく、酒蔵を取り巻く自然も歴史も伝統も、後世に引き継がせるべきだと。 奈種彩の女将も、小川原専務同様にその大事な事に早くから気づいた一人である。 彼女は今、酒に恋をしている。 恋というより、もはや相思相愛だ。 相思相愛であれば、永遠に続く愛に大切に育てれば良いだけだ。 記念すべき2500投稿を、愛すべき蓮田と蓮池のノブレス・オブリージュに捧ぐ

Akira Sugiharaさんの行ったお店

蓮池 奈種彩の店舗情報

店舗基本情報 修正依頼

TEL 043-223-6230
ジャンル
  • 割烹・小料理屋
  • 居酒屋
  • 刺身
  • おばんざい
  • テイクアウト
営業時間
定休日
予算
ランチ
営業時間外
ディナー
~10000円
クレジットカード
  • VISA
  • Mastercard
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  • Diners
  • JCB

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住所
アクセス
                                        ■駅からのアクセス                        
                千葉都市モノレール1号線 / 葭川公園駅 徒歩5分(350m)
千葉都市モノレール1号線 / 県庁前駅 徒歩6分(480m)
京成千葉線 / 千葉中央駅 徒歩8分(610m)                        

                        
駐車場 なし

座席 修正依頼

席数

15席

カウンター
喫煙
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個室
貸切

サービス・設備などの情報 修正依頼

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ドリンクの特徴・こだわり 日本酒あり、焼酎あり
予約 予約可
雰囲気 落ち着いた雰囲気

043-223-6230