ネット予約して、県境を二つ越えて課題店に辿り着いた。麵はどこより太くうどんのような外観だけでなく腰も讃岐うどんに近いものがあった。最近になって改良されたという濃厚な漬け汁も滑らかで且つ豚のいやみが出ていない。 燻蒸したものと、生ハムの二種の豚肉を載せる四角の皿は蒸し器で温めてあり、全ての皿に手の甲を当てて温度を確認している。一人の職人さんが温度の確認を追えると、今度は大将が同じく手の甲をあてて温度確認するのである。出された豚皿を私も手にとってみたが意外にも熱さは感じなかった。実は人間の味覚が一番鋭くなるのは、燗酒の温度なのである。熱燗ではなく体温に近いぬる燗なのである。(酸味だけは例外的に温度依存性が低い)多分、東京ナントカという銘柄豚を最高の状態で味わってもらおうという趣旨なのであろう。 なお、手の甲を当てた皿は最後に布巾で表面を拭っているので問題ない。 カウンターを挟んだ調理場から殆ど音が聞こえてこない。ステンレスの調理台に椀や皿を置く時、職人さん全員がそれらを軟着陸させるのだ。鍋や盆までそっと置くのである。街の中華店では中華鍋とお玉がカンカンと当たる音は食欲をそそるが、ここはどこかの高級割烹料理店に来たような趣きがある。静謐さは、それだけ食事に集中して欲しいという舞台作りのひとつなのであろう。 多くの客がスープ割りを頼む。調理台に椀が並ぶ。一つだけ漬け汁が少ない椀を見つけると、鍋の漬け汁を再加熱して汁を補充する。つけ汁が少ない奴にはスープ少なめで対応すればよいわけではない。 そして、スープ割りには、客の了解を得ながら擦った柚子を落とす。擦った細片で舌触りが悪くならないような微塵にしてあるところが宜しいのである。事前に摺った柚子を落とすのであるが、できればその場で鮫皮の下ろし金を使って頂くと香りが増すのではないかと思うのである。 写真#4はオプションオーダーのシナチクである。このシナチクは嚙み応えがあって良い箸休めになる。お勧めしたい。
Hitoshi Tanakaさんの行ったお店
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Brooklyn Parlor SHINJUKU
新宿三丁目駅 / カフェ
- ~2000円
- ~4000円
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おにやんま
五反田駅 / うどん
- ~1000円
- ~1000円
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日本橋 天丼 金子半之助 日本橋本店
三越前駅 / 丼もの
- ~1000円
- ~1000円
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すごい煮干ラーメン 凪 新宿ゴールデン…
新宿三丁目駅 / ラーメン
- ~2000円
- ~2000円
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六厘舎 東京ラーメンストリート
東京駅 / つけ麺
- ~1000円
- ~1000円
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本家 第一旭 本店
京都駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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つけ麺 五ノ神製作所
新宿三丁目駅 / つけ麺
- ~1000円
- ~1000円
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肉の大山 上野店
上野駅 / 洋食
- ~1000円
- ~2000円
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Pizzeria e trattoria da ISA
中目黒駅 / イタリア料理
- ~2000円
- ~4000円
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GURGAON
銀座一丁目駅 / カレー
- ~2000円
- ~4000円
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アンティーカ ピッツェリア ダ ミケー…
恵比寿駅 / ピザ
- ~2000円
- ~4000円
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銀座 佐藤養助
銀座駅 / うどん
- ~2000円
- ~2000円
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丸鶏 るいすけ
西新宿駅 / 焼き鳥
- 営業時間外
- ~4000円
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黒毛和牛バーガー BLACOWS
恵比寿駅 / ハンバーガー
- ~3000円
- ~4000円
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山東 1号店
元町・中華街駅 / 中華料理
- ~2000円
- ~3000円
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ジャッキー ステーキハウス
旭橋駅 / ステーキ
- ~3000円
- ~3000円
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あつた蓬莱軒 本店
熱田神宮伝馬町駅 / うなぎ
- ~4000円
- ~4000円
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青島食堂 秋葉原店
秋葉原駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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カフェ アクイーユ恵比寿
恵比寿駅 / カフェ
- ~2000円
- ~3000円
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麗郷 渋谷店
渋谷駅 / 台湾料理
- ~2000円
- ~4000円