老舗の料理旅館。30年ものの白樺樹液のワインをサービスされ、幻の岩茸、黄金イクラなど、こちらのお店ならではのレアな食材を楽しむことができました。 24時間入浴できる古代檜風呂もいい湯です。私は宿泊で利用しましたが、予約をすれば、昼食のみでの利用も可能です。参考になればと投稿することにしました。 埼玉県を代表する河川「荒川」は、盆地地形の秩父市街に入ると、大きく180°ずつ2回連続蛇行します。そのあたりを巴川地域と呼びますが、巴川荘はそのあたりに古くからある宿。 建物は古さを感じますが、別の見方をすれば、じつに落ち着いた宿です。 部屋は、全部で6室くらいでしょうか。4人で利用しました。窓の向こうには、どっしりと「武甲山」が姿を見せています。 過去、高名な画家達がこちらによく滞在していたというのも頷けます。何十年もの間に目の前にある樹木が背を伸ばし、武甲山の下の方は隠されてしまいましたが、絵を描きたくなる光景、写真を撮りたくなる光景。 この日は、客は私たちだけ。ご主人とご兄弟だけでやられているようでした。 夕食も朝食も部屋食。夕食に料理が並びましたが、不思議な見たこともない食材が目につきます。料理を次々と運んできていただけるので、その際に、ご主人に料理の説明をしていただくことにしました。 このご主人が、名物とも言うべきユニークな方。キノコ狩りの名人でもありますが、博識家。「一」聞けば、早口で「百」説明が返ってきます 笑。ずっと話を聞いていたいほど。 まず、最初に、この黒いものは何だとお聞きしたら「それは岩茸」だというお話。 岩茸と言えば激レアな食材。高山の岩壁に生育する地衣類とは聞いたことがありましたが、見るのも食べるのも初めて。一年間に数ミリメートル程度しか成長しないとのこと。二代目歌川広重画にあるように、命がけで採取するようです。もちろん、このご主人が自ら採ってきたもの。珍味。 続いて、「黄金イクラ」。イワナの卵だそうですが、イワナの身体に似つかわしくない大きな卵。どうして赤くないのかも説明していただけました。これも初めて食しました。文句なしの美味さ。 ビールを飲みながら夕飯をいただいていたので、「ぜひ、これを飲んでみてください」とご主人から一杯ずつサービスされたのが、白樺の樹液から作ったワイン。これが美味い! 幹に穴を開けて樹液を採取するようですが、どうやって採るのか興味深々。丁寧に説明していただきました。キシリトールたっぷりの白樺ワインも初めて口にできました。まだ、こちらの宿には貴重な30年ものの白樺ワインが残っているようです。 名物イノシシ鍋は、予約を取る時点で知っていましたが、猪肉のすき焼きみたいな料理。溶き卵につけて美味しくいただきました。 こちらの料理は、インスタ映えするような豪華さとは全く無縁ですが、鄙びた山の宿ならではの料理、珍味がいろいろといただけるのが魅力です。 料理の量もたっぷりでしたので、デザートが出ますと言われましたが、腹に入らないからと翌朝に出していただきました。 これで1人10000円未満で2食付くのですからうれしい宿です。風呂はもちろん貸切状態。他の客がいる時でも、30分単位で貸切風呂として使えます。 翌朝の朝食時の写真も載せておきます。翌日は、近くにある「旅立ちの丘」を案内しました。卒業式ソングとして全国に広がりつつある秩父生まれの「旅立ちの日に」の作曲を記念して作られた展望台です。「旅立ちの日に」の合唱が流れる中、秩父市街や武甲山を一望できます。 昼食のみの利用は、火曜、木曜、日曜のみ。3名以上での予約に限定されます。料理は大広間使用。予算に応じたコースで3000〜6000円ぐらい。こちらのお店ならではの珍味が堪能いただけることと思います。3時までなら日帰り入浴もできるようです。 2018/7/12-13 訪問 #激レア「岩茸」 #黄金イクラ #白樺樹液ワイン #珍味の数々… #名物シシ鍋 #キノコ狩り名人 #古代檜風呂 #昼食のみの利用可(要予約) #古くからの料理旅館 #名物ご主人 #リーズナブルな宿 #秩父ミューズパーク #旅立ちの日に #埼玉県秩父市 #Retty初投稿
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