地元の蕎麦屋放浪記NO.204 …
昨年9月に開店したお店で「むらびと」と読む。お寿司屋さんの居抜きのようだが、今まで気づかずにいた。初登録・初投稿です。此方のお店は、高冷地栽培の蕎麦粉を使用しており、ツヤとコシが自慢の蕎麦だという。
長野県松本市奈川在来種、標高1,000〜1,300mの高地で栽培され、信州大学の教授による「そば学」の分析によれば、美味しさと香り豊かさがブランド蕎麦の中では高評価の蕎麦粉だという。
松本市奈川と言えば「とうじそば」が有名。柄の長い「とうじかご」に小盛りの蕎麦を入れ、具材のたくさん入った鍋の中に潜らせながら温めて頂くそばのこと。この蕎麦は、コシが強いだけに温かい蕎麦に向いているような気がします。
お願いしたのは、この奈川在来の蕎麦粉を使用した「邑人そば天ぷらセット」(税込1,200円)。蕎麦だけでも900円なので、なかなか良い値です。
蕎麦は、ツルツルで表面が透き通った感じ、蕎麦殻の細かい星がちらほら見える。やや太めの蕎麦で、かために感じるようなコシのある蕎麦です。コシが強い分長さは短めでしょうか。ツルツルした蕎麦なので、喉越しはとても良い。香りはどうかというとそれほどでもなかったが、昨年の蕎麦粉だからなのか、新蕎麦ならば香りは強いのかもしれない。
もりつゆは、かえし強めの辛口の濃いつゆで、そば猪口にたっぷり入っていた。天ぷらは野菜天中心だが、小さな穴子天が付いてかなりボリュームがありました。春菊、いんげん、茗荷、茄子、ピーマン、サツマイモ、ズッキーニ、椎茸などで種類がとても豊富です。サクッと揚がって、岩塩かもりつゆで頂く。天つゆは付かないので、ほとんど岩塩を付けて美味しく頂いた。
蕎麦は、田舎そばと邑人そばの冷たい蕎麦2種類のみ。蕎麦単品、もしくはかき揚げ、天ぷら、ミニ天丼を付けたセットになり、メニューは少なめです。
田舎そばはどのような蕎麦なのか気になります。「邑人そば」は、コシが強めの蕎麦なので、好みは多少分かれるかもしれない。此方のお店では「鉢あたり」という蕎麦打ち教室を併設しているくらいなので、蕎麦打ちの技術は確かなのかもしれない。新蕎麦が出る頃にまた行って試してみたいと思います。
帰り掛けに袋に入った「揚げそば」をサービスで頂きました。
ご馳走様でした!
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