9月13日(日曜日)5時になってから漸く空が白む。昨晩は山間の冷たい空気が部屋に流れ込んで、一晩中渓谷を流れる余笹川の川音で快眠。昨日の天気から一転した早朝、河原の湯(露天風呂)から空を見上げると青空に雲が悠々と流れてゆく。7時15分部屋にコール。亀の間にて宿の心尽くし、あったかいご飯にお味噌汁。海苔の袋には下野国 岐多ノ湯とあり、典型的な日本の朝飯をいただく。すべてがタイムスリップした館と調度品。食後一休みして、河原の湯ではトンボが飛んでいて秋を感じさせてくれました。今回入湯できた湯温としては、相の湯、河原の湯そして天狗の湯で熱さが違いました。温泉プールは次回 水着を持ってきます。チェックアウトは10時まで、温泉を愉しんで帰宅します。ごちそうさまでした。
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那須温泉街を過ぎて那須岳(茶臼岳1,917m)を目指して途中から、北温泉方面(テルマエ・ロマエのロケ地)山道を走行していると、本降りの雨となった。此方の温泉はその言伝えによると、宝亀年間(770〜)、大天狗が日光山より出羽の国に行く途中で発見したとされている。それ以来、修験道の修行場として湯治場であり女人禁制とされていたといいます。また徳川時代には、この地を藩領とした黒羽藩大関家が統治していた温泉。那須町の町営の駐車場に車を止めて、余笹川の川音が山間に響きわたる渓谷沿いの山道を400mくらい降りてゆく。眼前に鄙びた木造の館が見えてくる。チエックインは14時。30分くらい前に帳場に到着。宿帳に記入して、階段の軋む音を聞きながら「松317号」に案内された。那須岳の隣の三本槍岳(1,916.9m)は会津藩、白河藩、黒羽藩の三藩が毎年山頂に槍を建てて藩の境界を確認したことに由来する。旅館の方から宿の脇道を行けば三本槍岳の頂きに到るという。おそらく黒羽藩の人々は、この温泉に投宿して頂上を目指したかもしれないし、下山の時に温泉で旅の疲れを癒したかもしれないと思うと、歴史を感じます。そしてこの温泉が、黒羽藩が所領としていたこともあって、石垣の上に木造建築がされている。予約した宿泊の部屋は、江戸安政の建物。他に「竹」は明治時代の建物、「梅」は昭和時代の建物。まずは温泉。『天狗の湯』に入湯。大きい天狗が睨みをきかせる浴室にランプの灯りが温かい。渾々と沸き出る源泉掛け流し100%。湯温は体にやさしい。時折、旅館の方が湯加減を聞きに来てくれたりして、癒されること100%。入浴時間は短時間ながら湯上りはポカポカで爽快。夕食の時間は17時50分から食事処「亀の間」。予定時間よりも早く17時30分には部屋の電話のベルが鳴った。お食事の準備ができております。食事処に行くと、大きな囲炉裏の土間があり、二膳に宿の心尽くしの手料理が並んでいました。どれも美味しくいただいて、最後にご飯。これが美味しく炊き上げられていて、旅館の方に美味しいですねと声をかけると、山の湧水で炊いたごはんですとのこと。お米は”なすひかり”ですか?福島のお米です。でも本当に美味しいご飯した。お米の量そして炊き方+水が美味しさの秘密かもしれません。帳場で此方の看板猫のモモちゃんに初対面。癒されます。帳場で買った「さわやか(合名会社 大木代吉本店 福島県西白河郡矢吹町本町九)」の地酒。寝酒にいただきます。ごちそうさまでした。