フルミイノカフェ

• カフェ
• パン
• ケーキ

500投稿 Hiroko Matsubara

昔（80年代）、「女たちの便利帳」という本があった（持ってた）。 あの本が今あれば、このカフェはきっと載るんだろうなと思う。 おんなたちのカフェ。 私の「良いカフェ（カフェらしいカフェ）」の定義には「コンセプチュアル」という条件が含まれている。どんなコンセプトでも良いんだけど、オーナーの価値観とかこだわりとかがはっきりしていて、客に媚びていない（このコンセプトが好きな人に来てほしいという主張がある）店。 こういう店は、都会には多いんです。 人が多いから。ニッチニーズでもファンがつく。 しかし田舎では「コンセプトを前面に出す経営」が難しい。 人が少ないから。 30万人規模の人口を擁する郡山は大きな町だが、入った瞬間「ある種の郡山のフェミニズムの牙城だなここは」と感じ取れる空気が漂っているコンセプトのカフェ経営は、儲けようと思っていたらできないだろう。 （どんなお店なんだろうと思った人は行ってみてください） 私は「ふくらぼ！（福島県内で配られているフリーペーパー）」で見て訪問したので、コンセプチュアルについては予想外だったのだけど、空気感はともかく、カフェのしつらえ（調度と空間の使い方）が割と好き（考えるスペースとして使える）なので、ごくたまに、止むなく遅いランチになってしまった時利用してます。 昼休憩がないお店が少ない郡山なので。 メニューですが、 ワンプレートランチ（5種類くらい。950円～）とデザート（3種類くらい450円～）、ドリンク（コーヒー450円～）と、数はそんなにない。 ランチタイム（14時まで）はドリンクがつきますが、ランチタイム以外はプレート+ドリンクを頼まなければなりません（ドリンクのみのオーダー不可）。 なので、ランチをはずしてしまうと1500円くらいの出費になってしまうのね。 コーヒー紅茶はポットサービスで2杯くらい飲めるので、単品の値段が高いとは必ずしも言えない。長居されることを含んでのサービスだから。しかしやはりこの価格では、頻繁に利用するお店にはなり得ません。 この単価の高さがこの店の最大の欠点。 とはいえ、ここのワンプレートランチはかなり美味しいです。 炒めものをメインに野菜、五穀米など身体に良さそうな素材を盛り合わせたワンプレートは結構ボリュームがあり、食べてみると、一つ一つの素材の素性が良いことがよくわかります。値段に文句を言うと、「だから、この値段じゃないと経営できないのよねっ！」とお母さん（オーナー）に叱られてしまいそう（いや、実際に叱られたことはないです。ちゃんと話したこともありません。あくまでも私のイメージ）。 また、デビルズパンケーキという看板のチョコレートパンケーキがあるのですが、これが焼き立てチョコレートケーキのように濃厚で、でもこってりしてなくて（ココアたっぷりでチョコレートは使ってないと思う）美味しい。オーダー通ってから生地作って焼いてくれるのでふわふわだし。郡山エリア在住のパンケーキ好きは要チェックかな。 しかしこの店のコンセプチュアルな感じに耐えて長く足しげく通うには、若干ハードルが高すぎる店構えかもしれない。今風の女の子たちは。 私が学生だったら、結構よく通う店になったかもしれないけれど、今の私でさえ、ちょっと「足しげく通う店」にはなりそうにないもんね。 ま、私が通わない理由の一つは「知人に偶然会ってしまう確率が高い」からなんだけどさ。平日昼間に行ってる限りは会わないだろうから、今後も平日（木曜午後）にたまに利用する（そして原稿を書く）店であり続けるでしょう。

100投稿 Tomomi.K

土曜日の夜、ラテを飲みながらゆったりと過ごしたくて、数年ぶりにこちらのカフェへ。 ビルの3階へ階段を上り、店内へ入ると、懐かしい眺めが。 ハロウィン目前でなんとなく惹かれたネーミングで、 デビルパンケーキ 790円 カフェラテ 680円 を注文。 パンケーキは、ココア(炭？)で真っ黒なのが一枚(私としては一枚がベスト！)。塩味の効いたバターで焼いてあり、生地も甘さ控えめでビターさが際立つ味。 その上にバナナと生クリーム。プラス、シャインマスカット。 店内は他のお客さんの姿なく、私一人で、貸切状態。 照明をおさえた店内で、郡山の街あかりを眺めながらゆったりとくつろぎの時間。 こちらのカフェが出来たばかりの頃は、隣町のシフォンケーキが有名なお店のそれが食べられるとあり、度々通っていました。 残念ながら、今回、メニューにシフォンケーキは見当たらなかったけど、昔と変わらない空気感に気持ちがほぐれました。 パンケーキと生クリームを、口へ運ぶ途中、膝の上に置いていた本(自分の)へ、ポトリ。 私自身も変わってなかったようです。 #落ち着いた雰囲気でゆったりできる #眺めが良い #食欲の秋キャンペーン

• カフェ
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500投稿 Hiroko Matsubara

2017年3月に、仙台に転居しました。 とはいえ仕事の関係で福島には月2回くらい行くので、引き続き福島グルメをみなさまにご紹介していきたいと思いますが、今までのような頻度ではアップできないかもしれません。 距離が離れてみて、身近にあって頻繁に訪れたいお店と、遠方から出かけるときに寄りたいと思うお店は違うものだ、と気づかされました。郡山エリアのカフェランキングを以前つけたことがあるのですが、その時は、Blanc.、Cocochi、佐藤珈琲店などが上位でした。Blanc,はおしゃれでデート向き、Cocochiはおしゃれでコーヒーが美味しい、佐藤珈琲は王道の喫茶店だと思ったからです。 しかし距離が離れてみて、めったに行けないとなった時に、郡山に行ったら寄りたい、と思うのはCocochiでも佐藤珈琲店でもなく、イノカフェだなあと思うのです。 理由は、同様のお店が仙台にはないから。 たぶん、同じようなコンセプトのお店は探せばあるんだろうと思うのですが、たぶんあったとしてももっと洗練されている（クレヨンハウス風）か、もっと田舎風（農家レストラン風）に振れているんじゃないか、と勝手に思っています。仙台で同様のカフェを探している時間がないので、すべては想像なんですけど。 イノカフェのワンプレートランチ（写真）は郡山では高い（コーヒーつけると1600円になる）のですが、そして一見ボリュームが無いように見えるのですが（ワンプレートだから）、食べてみると非常に満足度が高い。美味しくて腹持ちが良く、全然お腹がすかないのです。それぞれの素材の味が濃い（良い野菜を使っている＝仕入れ値が高い）んだと思いますね。料理の仕方も上手。 コーヒーは専門店に比べるといまいちではあるのですが、ポットで2杯分出てくるし、窓越しの風景（郡山は高い建物が少なく、3階建てのビルからの眺めでも結構広々しています）を眺めたり、原稿を書いたり本を読んだりするのにもとても良いスペースなんですよ。 店内が広い、というのもかなり良くて（郡山は全体的に不動産は高いのですが、この店は駅から離れているしそれほど新しい建物でもないので安いのかも）、他にお客さんがいても気にならないし、そのがらーんとした空間が、私の好きなタイプの古さと市民活動感を醸し出しているわけ。たぶん活動家の皆さんも出入りしていらっしゃると思いますが、話をするわけではないので、どんな人が利用しているのかはよく知りません。 思えば郡山にいる5年間は、意識して市民活動とは距離をとっていましたよ。身元が知れたら袋叩きに合うもんね…（と私が勝手に被害的に考えているだけなのかもしれませんが）。どこで働いていたかは内緒だ。 というわけで、最近では私の中で、郡山に行く人に、寄るべきカフェとしてお勧めする1位は、こちらのお店にしたいと思っているのでした。 ちなみにその他の順位（2017年7月現在） 1．イノカフェ 2．ニジョウヒピン 3．ココチ 4．イルフェボー 5．珈琲円 6．Cafe Blanc. 7．フルーツピークス（本店） 8.向山製作所カフェ（エスパル店） 9.COFFEE KAN 10.銀河のほとり 出張で利用しやすいお店、郡山に特徴的なお店、で選んでリスト化したら、佐藤珈琲店が順位落ちする、という結果に自分でも驚いてしまいました。