
#創業まもなく90年の宮古市の老舗パン洋菓子屋
リアルレトロな雰囲気に引き寄せられるように
明日の朝食を購入
ズシッと密度がある、比較的もちっとした食感
小さいかなと思ったが、意外と食べごたえがある
こういう食感のパンって
意外と、東京に少ないんだよねぇ
ショーケースに並んだケーキが気になった(^_^;)
以下遠野物語から抜粋
昔々あるところにトトとガガとあり。娘を一人持てり。娘を置きて町へ行くとて、誰がきても戸を明けるなと戒しめ、鍵を掛けて出でたり。娘は恐ろしければ一人炉にあたりすくみていたりしに、真昼間に戸を叩きてここを開けと呼ぶ者あり。開かずば蹴破るぞとおどす故に、是非なく戸を明けたれば入りきたるはヤマハハなり。炉の横座に蹈ふみはたかりて火にあたり、飯をたきて食わせよという。その言葉に従い膳を支度してヤマハハに食わせ、その間に家を遁げ出したるに、ヤマハハは飯を食い終りて娘を追い来たり、おいおいにそのあいだ近く今にも背に手の触るるばかりになりし時、山の蔭にて柴を苅る翁に逢う。おれはヤマハハにぼっかけられてあるなり、隠かくしてくれよと頼み、苅り置きたる柴の中に隠れたり。ヤマハハ尋ね来たりて、どこに隠れたかと柴の束をのけんとして柴を抱かかえたるまま山より滑すべり落ちたり。その隙にここを遁のがれてまた萱を苅る翁に逢う。おれはヤマハハにぼっかけられてあるなり、隠してくれよと頼み、苅り置きたる萱の中に隠れたり。ヤマハハはまた尋ね来たりて、どこに隠れたかと萱の束をのけんとして、萱を抱えたるまま山より滑り落ちたり。その隙にまたここを遁れ出でて大きなる沼の岸に出でたり。これよりは行くべき方かたもなければ、沼の岸の大木の梢に昇りいたり。ヤマハハはどけえ行ったとてのがすものかとて、沼の水に娘の影の映れるを見てすぐに沼の中に飛び入りたり。この間に再び此所を走り出で、一つの笹小屋のあるを見つけ、中に入りて見れば若き女いたり。此にも同じことを告げて石の唐櫃からうどのありし中へ隠してもらいたるところへ、ヤマハハまた飛び来たり娘のありかを問えども隠して知らずと答えたれば、いんね来ぬはずはない、人くさい香がするものという。それは今雀を炙あぶって食った故なるべしと言えば、ヤマハハも納得してそんなら少し寝ん、石のからうどの中にしようか、木のからうどの中がよいか、石はつめたし木のからうどの中にと言いて、木の唐櫃の中に入りて寝たり。家の女はこれに鍵を下おろし、娘を石のからうどより連れ出し、おれもヤマハハに連れて来られたる者なればともどもにこれを殺して里へ帰らんとて、錐を紅く焼きて木の唐櫃の中に差し通したるに、ヤマハハはかくとも知らず、ただ二十日鼠はつかねずみがきたと言えり。それより湯を煮立て焼錐の穴より注ぎ込みて、ついにそのヤマハハを殺し二人ともに親々の家に帰りたり。昔々の話の終りはいずれもコレデドンドハレという語をもって結ぶなり。
投)接種済み
ヤマハハ、こわっ